トカラ列島近海地震のメカニズム 複雑な地形が原因か 2025.7.5朝日新聞 |
漫画家の20025.7.5 4時18分、「日本沈没」「3分の一が水没」という予測が流れ大きな影響を与えているという。確かに日本沈没とまではいかないが、7月5日4時15分トカラ列島近海地震発生M2.7,震度1を記録した。考えようによっては当たっていないか。
専門家は「いつ」、「どこ」で「どのていど」がわからないと予知とは言わないという。当然だろう。今までも大気のイオン濃度変化、FM電波異常、GPSによる変化などの技術を利用し予知を試み、公開したがほとんど失敗している。
今回のトカラ列島近海地震は、鹿児島と奄美大島の中間地点に配する悪石島などを中心に府川10~20㎞の震源域を記録している。最大震度6弱というから大きな地震だ。
専門家も原因はわからないというが、地形が複雑だという。3本の断層、沈み込むフィリッピン海プレートの上に奄美海台が乗っかっておりひずみが溜まりやすくなっている。さらにはマグマの動きもある(上記朝日新聞より)
別のプレートが存在する例としては古くは首都直下地震でもいわれていた。北米プレート、ユーラシアプレート、フィリッピン海プレート、太平洋プレートにもう一つプレートを加えると今まで無理だった説明が容易に説明できると発表した研究者がいたが、今はどうなっているか。
しかしこの付近の地震も大きいのが発生していることはわかる。琉球大学の木村政昭和先生が2000年に出版した「これから注意すべき地震噴火」(青春出版社)でその空白域を警告しているのだ。
木村先生の「これから注意すべき地震噴火」より |
南西諸島海溝、沖縄トラフリフト帯に囲まれ空白域があるのだが、今回のトカラ列島近海地震は鹿児島と奄美大島の中間点にあたる。台湾でも大きな地震が発生している。
今まで知らなかった十島村悪石島の様子がわかる。学校は数人の子供が複式学級だ。懐かしい光景を見た。学校の工程に地震による割れ目が数10m走っているし、民家にも影響が出ているようだ。
地震のあるたびに住民53人の安否確認がされている。13人はフェリーで本土に避難したという。
私たち東京に住んでいても震災の発生した時はまず、住民の安否確認だ。防災体制の整備が要求されている。遠く離れていても参考になる事案は多い。
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