今回の東京都議選は、第一党の自民党が22議席に後退し、都民ファが32議席の第一党になった。公明は19議席で全員当選を逃し、国民民主は9議席確保、新しい政党では参政党3議席で注目された「再生の道」は全員落選だ。
自民党は「政治とカネ」問題で相当の痛手を食うと思っていたが現役自民議員が落選し、新人の自民党を名乗る候補者が当選する事態にもなった。大敗とメデイアはいうが、そんなことはない。地道の活動が功を奏していないか。
「政治とカネ」を問題視すると有権者は6割だったが候補者17人中落選は5人だ。今回は小池さんの応援がなかったというので今後の小池都政の運用はどうなるか心配されている。
第一党になった都民ファは小池知事が相当力を入れた結果だが、選挙用と思われるが水道料金の4か月無料化など女性の応援もあったか。
小池知事の選挙運動は考え物だ。自分の利益になる方向でしか動かない。先に都知事選では他の候補者との政策論争は公務を理由に参加しなかったが、現場視察を多用し選挙運動を展開したことで批判も上がっていた。
以前は国政へ転じる意向もあって選挙運動も展開していたが今は自民党で国政に誘う政治家がいるのか。小池あっての都民ファは東京選挙区にはミーハーが多いためではないか。無党派層の22%が都民ファに投票したという結果が出ている。
公明党は全員当選できなかった。落選の一人が大田区選挙区だ。何が要因だったか、学会員の高齢化か。
国民民主の候補者が東急池上線の駅前でビラを配っていたのにあったが、「国民民主は不祥事が多すぎないか」と言ったら「申し訳ございません」と頭を下げた候補者が大田区でトップ当選した。若者に年収が増えるアピールが聞いていたのか。
新しい参政党は3議席とった。何を主張していたのか、選挙公報を見てみた。都民税50%減税、子育て、学校給食、食の安全保障体制、伝統とくらしを守る、インボイス廃止、予防医療の推進など「将来につなぐ東京」だ。これなら支持も得られるだろう。
一方、都知事選で164万票を取った石丸さんの「再生の道」は42人立てたがゼロに終わった。
優秀な候補者を並べたが、政策がなければどうしようもない。政権党以外は反対勢力と言っていたので、政権の是非を判断する党だったのか。
さて、この都議選の結果が参院選に影響するか。
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