その政策の過程が分かり、開かれたクリーンな政治を目指すと言ったのは民主党だ。ところが敗北となった参院選総括では、その説明責任がなっていないことが明らかになってきた。
昨年の政権交代の期待に応えるには、もっと国民に分かる政治手法をとるべきだ。
今回の民主党の参院選総括は、民主党のHPでも見つからずメデイアの報道に頼るしかないが、菅、枝野さんのトップ2人の発言での説明不足、小沢vs非小沢の権力闘争、政策提案でのコンセンサスの欠如など「クリーンで開かれた政治」とはかけ離れた状況が浮き彫りになった。
1日のテレビ朝日のSフロンテイアでの枝野幹事長の生出演で、その実体の一部が分かってきた。
枝野幹事長の「みんなの党」との連立構想は、民主党の完敗が予想されていたために、早い時期から度々報道されていた。この点を聞かれた枝野さんは、「誤解を与えた。本心はすべての野党と強調すると言う考え」だという。過半数割れから、ねじれ国会が予想され、野党のうちでも「みんなの党」が国民の支持を伸ばしていたために、「みんなの党」に重点を移した発言になったらしい。
どうもこれは、後からくっつけた言い訳のように思える。
参院選の総括では、女性議員が「消費税、マニフェストの見直しなど、知らないうちにいろんなことが決まっていった」と批判していた。これについて枝野さんは「今まで、政調会などがなかった為だ。新執行部になって政調会が復活したので、そこで審議出来る」という。小沢さん主導の一元化が失敗した例だ。民主党のHPを見ると、7月30日に全議員説明会で「政調会の機能と機構について」説明されたようだ。
無役になった小沢さんが選挙期間中に「去年の政権交代の時に国民に支持され手進めてきた政治改革や行政改革が菅政権で後退している」と発言したことに対して、枝野さんは、「決して後退はしていない。国家戦略局の構想も機能縮小とは認識していない」と後退批判に反論した。
私も前執行部が国家戦略室から国家戦略局に格上げする法律を見送ったことで、政治主導に疑問を抱いていた。おまけに菅総理が「アドバイス機関」的な考えを発表したから、尚更官僚主導政治の本丸である財務省に取り込まれたと思った。
枝野さんが、否定するのであれば、これからどのように「開かれた政治」をやっていくのか、国民に説明すべきである。
更に、鳩山/小沢の前執行部の「政治とカネ」の問題が、今回の総括で何ら触れられていないことに関して、枝野さんは「総括のテーマになっていなかった」と、前執行部での責任追求を回避する姿勢を見せた。
今回の総括の背景に小沢vs非小沢の見にくい構図があることが分かる。
改めて枝野さんの考えを聞くと「これは法律論と政治論を分けて考えなければならない」と言う。今、検察審査会に委ねられており、これに影響を与える発言は避けるというのだ。一区切り付いたところで政治論が出てくると言う。検察審査会の議決後に、何らかの政治判断が下されるのだ。
コメンテーターが「小沢さんは、両議員総会にも出ずに、裏で動いているようだが」と問いかけると、代表選は党員、サポーターの投票で、透明なプロセスで決まっていくはず」と裏の動きを牽制した。
小沢さんの雲隠れ、裏での他党との会談の噂、ここはと言うときに表に出ずいつもの裏行動は、民主党内で過半数に近い議員数を持っていると言われている現状を考えると、民主党内の政局に大きく影響することは誰が見ても明らかで、目指す「クリーンで開かれた政治」に逆行する動きである。
今回いろんな意味で、小沢さんは古い体質の政治家であることを露呈したが、「まず変わらなければならないのは、小沢さんである」ことを認識すべきである。
「小沢vs非小沢での構図」で党内抗争をやることは止めて欲しい。今回の総括でも前政権の鳩山、小沢、石井さんらの責任を避けた様相だ。こんな総括で、民主党支持者は満足しているのか。
9月の代表選で民主党員、サポーターはどう行動するのか。私も6000円の会費を払って、意思表示をすべきかどうか迷っている。小沢系議員が躍起になって党員、サポーターを確保すると、どうしても小沢さん寄りの候補者が代表選に出ることになる。
小沢さん本人の出馬の可能性もあると言うが、言われているように二度目の検察審査会で「起訴相当」議決が出れば、小沢さんは強制起訴される。
しかし、自ら総理であれば、憲法第75条で在任中は訴追されないことになる。しかし、「政治とカネ」でスキャンダルを抱えたままの総理では、外向的にも国益を損なう。
小沢さんのいる限り、民主党は「クリーンで開かれた政治」など追い求めることなど出来ない。
もしやるのであれば、小沢さんに裏で動かれるのを制するためにも、常に国民と対話し、説明責任を果たしながらやっていくしかない。国家戦略局はその拠り所である。
昨年の政権交代の期待に応えるには、もっと国民に分かる政治手法をとるべきだ。
今回の民主党の参院選総括は、民主党のHPでも見つからずメデイアの報道に頼るしかないが、菅、枝野さんのトップ2人の発言での説明不足、小沢vs非小沢の権力闘争、政策提案でのコンセンサスの欠如など「クリーンで開かれた政治」とはかけ離れた状況が浮き彫りになった。
1日のテレビ朝日のSフロンテイアでの枝野幹事長の生出演で、その実体の一部が分かってきた。
枝野幹事長の「みんなの党」との連立構想は、民主党の完敗が予想されていたために、早い時期から度々報道されていた。この点を聞かれた枝野さんは、「誤解を与えた。本心はすべての野党と強調すると言う考え」だという。過半数割れから、ねじれ国会が予想され、野党のうちでも「みんなの党」が国民の支持を伸ばしていたために、「みんなの党」に重点を移した発言になったらしい。
どうもこれは、後からくっつけた言い訳のように思える。
参院選の総括では、女性議員が「消費税、マニフェストの見直しなど、知らないうちにいろんなことが決まっていった」と批判していた。これについて枝野さんは「今まで、政調会などがなかった為だ。新執行部になって政調会が復活したので、そこで審議出来る」という。小沢さん主導の一元化が失敗した例だ。民主党のHPを見ると、7月30日に全議員説明会で「政調会の機能と機構について」説明されたようだ。
無役になった小沢さんが選挙期間中に「去年の政権交代の時に国民に支持され手進めてきた政治改革や行政改革が菅政権で後退している」と発言したことに対して、枝野さんは、「決して後退はしていない。国家戦略局の構想も機能縮小とは認識していない」と後退批判に反論した。
私も前執行部が国家戦略室から国家戦略局に格上げする法律を見送ったことで、政治主導に疑問を抱いていた。おまけに菅総理が「アドバイス機関」的な考えを発表したから、尚更官僚主導政治の本丸である財務省に取り込まれたと思った。
枝野さんが、否定するのであれば、これからどのように「開かれた政治」をやっていくのか、国民に説明すべきである。
更に、鳩山/小沢の前執行部の「政治とカネ」の問題が、今回の総括で何ら触れられていないことに関して、枝野さんは「総括のテーマになっていなかった」と、前執行部での責任追求を回避する姿勢を見せた。
今回の総括の背景に小沢vs非小沢の見にくい構図があることが分かる。
改めて枝野さんの考えを聞くと「これは法律論と政治論を分けて考えなければならない」と言う。今、検察審査会に委ねられており、これに影響を与える発言は避けるというのだ。一区切り付いたところで政治論が出てくると言う。検察審査会の議決後に、何らかの政治判断が下されるのだ。
コメンテーターが「小沢さんは、両議員総会にも出ずに、裏で動いているようだが」と問いかけると、代表選は党員、サポーターの投票で、透明なプロセスで決まっていくはず」と裏の動きを牽制した。
小沢さんの雲隠れ、裏での他党との会談の噂、ここはと言うときに表に出ずいつもの裏行動は、民主党内で過半数に近い議員数を持っていると言われている現状を考えると、民主党内の政局に大きく影響することは誰が見ても明らかで、目指す「クリーンで開かれた政治」に逆行する動きである。
今回いろんな意味で、小沢さんは古い体質の政治家であることを露呈したが、「まず変わらなければならないのは、小沢さんである」ことを認識すべきである。
「小沢vs非小沢での構図」で党内抗争をやることは止めて欲しい。今回の総括でも前政権の鳩山、小沢、石井さんらの責任を避けた様相だ。こんな総括で、民主党支持者は満足しているのか。
9月の代表選で民主党員、サポーターはどう行動するのか。私も6000円の会費を払って、意思表示をすべきかどうか迷っている。小沢系議員が躍起になって党員、サポーターを確保すると、どうしても小沢さん寄りの候補者が代表選に出ることになる。
小沢さん本人の出馬の可能性もあると言うが、言われているように二度目の検察審査会で「起訴相当」議決が出れば、小沢さんは強制起訴される。
しかし、自ら総理であれば、憲法第75条で在任中は訴追されないことになる。しかし、「政治とカネ」でスキャンダルを抱えたままの総理では、外向的にも国益を損なう。
小沢さんのいる限り、民主党は「クリーンで開かれた政治」など追い求めることなど出来ない。
もしやるのであれば、小沢さんに裏で動かれるのを制するためにも、常に国民と対話し、説明責任を果たしながらやっていくしかない。国家戦略局はその拠り所である。
写真:2010.8.1 テレビ朝日Sフロンテイアに生出演の枝の幹事長
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