2025年の米国のモノの貿易赤字は2.1%増の192兆円、モノ+サービスでは0.2%減の140兆円という。トランプ大統領は「搾取」されていると関係国に相互関税をかけ、赤字の圧縮を目指したが、その「相互関税」に最高裁が「違法」の判決を下した。
既に「違法」判断はわかっていたのだろう、トランプ大統領は通商法122条で「一律に10%の関税」をかけると宣言したが、直ぐに10%から15%に変更した。
友好国や同盟国の絆まで破壊し、相互関税で2国間ディールを繰り返し、防衛費の増強もあって米国離れの動きが目立ってきた。
一体、米国の財政状況はどんな状況なのか。債務は対GDP7.3%といい、これからも赤字基調が続くという。
それにもかかわらず、トランプ大統領は関税歳入増で大型の所得税減税を言うし、歳出削減、移民の減少などで赤字は増加するのだ。人気取りのためか、1人あたり数千ドルの給付をするとも言っていた。
米のシンクタンクは、「我が国の公的債務はGDP比100%に達し、ブレーキをかけるどころか益々悲惨になっている」とコメントしている。
そんなに貿易赤字、財政赤字を抱えながら米国は何でファイナンスしているのか。
米の財政悪化に世界経済は何故、支えられているのか。ネット検索してみた。
専門家がよく言うのは「ドルは基軸通貨、米国は大丈夫」という。米ドルへの資金が流入し続けているので経済収支の赤字や財政赤字はファイナンスされているのだというのだ。世界がリスク状況にある時、安全資産としてドル買い需要が高まる。
そして高金利差、利回りを求めてドル建て債券、株式二資金が流れる。
経常収支が赤字であっても、資本収支が黒字であれば差し引きゼロとなり赤字はファイナンスされるというのだ。
しかし、今後はドル離れのリスク、対米投資の鈍化などが考えられる。
米国はモノの生産から金融へシフトしたためにモノに関する貿易赤字が通づくのだ。