2009年5月19日火曜日

新型インフル:可笑しくないか マスク狂想曲


新型インフルエンザの感染拡大が続いている。5月19日朝で173人、一日で40人も増えている。
 厚生労働相の舛添さんは「既にウィルスは蔓延している」と考えなければならないと警告しているし、テレビでは麻生首相が「落ち着いて行動を」と訴えている。
 メデイアの報道でも、駅構内の乗客のマスク姿、マスクを着用した買い物客などの姿を映し出し、薬局・薬店などでは「マスク売り切れ」の表示も出てきた。メーカーは急遽製造に取りかかるという。
 しかし、まだ関西の一部地域に限られた感染域でありながら、この調子では先が心配になる。本当の試練はこれからやってくる冬場なのだ。
 もう「うつらないようにする」から「うすさないようにする」に変えなければきりがない。
 電車に乗ると「コンコン」咳をしている人がマスクして無く、健康そうな人がマスクを着用しているのが目立つ。人の集まりそうな場所でも同じだろう。大体風邪の予防なんてそんなモノだ。
 これからは、熱、咳、下痢、嘔吐、関節などの痛み、体調不良などインフルエンザ症状の少しでもある人、家族に風邪症状のある人、感染地域へ行って帰ってきた人などが、「うつさない」ためにマスクを着用したり、人前にでるのを控えたりすべきであり、未だ健康と思われる人が「うつらない」ためにマスクなどを着用するのであれば、いくらマスクがあってもきりがない。
 ウィルスは症状が出る前後に増殖が激しく、感染の可能性が高いと言われているので、知らぬ間に他人にうつしている可能性も大きいが、「他人にうつさない」ためには、異常を感じたら率先して対応すべきである。
 今は健常者が「うつらない」ためにマスクをしている。これではいくらマスクがあってもきりがないし、資源の無駄づかいになる。
 マスクメーカーが増産すれば、メーカーばかりでなく、原材料メーカー、薬局・薬店など財やサービスが増加しGDPは増える。こんな不幸な事も経済成長にとっては、プラスであるが、今回の新型インフルエンザでは経済活動が抑制され、経済損失につながるので、マイナスに影響することは確かだ。
 感染拡大を防ぐには、うがい、手洗い、マスクの着用などを徹底することしかないが、もう一つ情報の提供がある。
 今回の兵庫、大阪の感染では、高校の交流試合が接点になっているようであるが、根本の発生源は分かっていない。海外渡航以外も考えられるのだ。身に覚えのある人は積極的に情報の提供をすべきであるし、受けた役所はしっかり調査すべきである。
 兎に角、一人一人が問題意識をしっかり持つべきなのだろう。

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