3日の朝日新聞朝刊の「小沢氏不起訴検討」の記事を見て驚いた。よく見ると観測記事のようだ。他の新聞はどうかと思って、毎日、読売を買って読んでみたが、それらしい記事はない。
ネットのニュースサイトも確認したが、毎日が不起訴報道について鳩山さんの「冷静に見守る」とのコメントを載せているだけだ。朝日のニュースは何だったのか。記者が検察の誰かに「どうですか」と来たときに、「うーん、なかなか難しそうだね」と言ったのがこんな記事になったとも思えた。
読売新聞は、国会議員資産公開法での「資産等補充報告書」でも小沢さんには記載漏れがあると報じている。至る所で隠さなければならなかったカネを持っていたのだ。
しかし、ついに夕方「不起訴の方針固まる」のニュースが流れた。
今回の不起訴処分は、政治資金規正法違反の共犯での起訴を見送ったことだが、検察部内でも異論があるというから、嫌疑はあるが、立件しても100%勝てないと言うことだ。秘書が2~3人起訴されても、政治家は「知らぬ」、「聞いていない」、「見たことがない」で逃げ切れる政治資金規正法は大ザル法だ。
今回の小沢さんの土地取引疑惑問題で、いろんなことが明るみになった。他の国会議員には見られない巨額の不動産取得の実体、全員が口をつむぎ疑惑解明に腰の重い民主党の体質、小沢派と反小沢派の駆け引き、代表としてのリーダーシップが取れない鳩山さん。
民主党にはがっかりした人も多いだろうが、小沢さんが辞任するかどうかは余談を許さないと言う。
小沢さんが幹事長を辞任する可能性はあるのだ。
更に、小沢さんには、まだ脱税の疑いも残されているし、解党時に巨額の政治資金を自分の関連する政治団体に寄付した問題も残されている。これは国民1人当たり250円にあたる政党助成金二十数億円を自分かってに使えるようにしたことになる。
国会議員は、自分が罪を認めない限り、ハードルが高く立件は難しい面もあるが、例え立件が出来なくても、政治的、道義的責任がある。小沢さんのようにカネに汚い政治家が日本の政界の実力者であることに違和感がある。
また、4日には長崎県知事選が告示され、参院選の前哨戦として注目を集めることになるが民主党にとっては「逆風」になるだろう。小沢さんが幹事長でないと選挙に勝てないと言うが、今までの11の選挙の結果は、民主党は4敗7勝の惨敗なのだ。
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