2011年2月2日水曜日

菅さん、小沢さんは何かを「持っている男」?

小沢さんは強制起訴されたが、大方の予想に反して離党はしないと言う。菅さんはマニフェスト破綻で解散・総選挙を野党から提案されるが、今の解散は生産的解散ではないと退け、国政は硬直状態だ。

小沢さん、菅さんが今の政局の中心にいられることは、2人が「何かを持っている男」だったからだ。
しかし、肝腎なところで政局の判断を誤って欲しくはない。

被害を被るのは国民だからだ。

どんな分野でも、頭角を現すには実力者の強力な引きがなければ叶わない。小沢さんは、自民党時代に竹下、金丸さんのような強力な実力者を持っていたし、資金源では公共事業に群がるゼネコンを持っていた。

自民党を出てからは、自分が作った政党助成金制度を利用した政治資金で数(国会議員の仲間)を増やした。一方自民党時代の挫折から政治改革力も持つようになった。政局毎にキーマンとして出ては隠れる黒幕的存在にもなった。

ここに来て、強制起訴された小沢さんは離党しないと言う。その理由は140~15人と言われる民主党内の小沢グループの結束を固めるためなのだ。小沢さんがいなくなると結束が崩れることを側近連中が心配してのことらしい。政党助成金を思うがままに使い、勢力を拡大し、その勢力を守る私欲を保持するための離党拒否なのだ。

菅さんは、市川房枝さんの市民運動出身で、「クリーンさ」を訴える力を持っているが、政局がらみではキーマンにすりよる無節操さも持っている。市民運動出身とは思えない権力志向の人間だ。野党時代は、自民党政権を論破する急先鋒だったが、「ねじれ国家」を抱え政権運営に当たって野党協調の必要性を説くが、野党から逆に攻撃され、予算委員会で行き過ぎだったことを謝罪する羽目になっている。

「何かを持っている男」達が舵取りする国政はこれからどうなるのか。

「政治とカネ」ですっかり悪者になり、悪しき金権政治、利権誘導による票の掘り起こしのような政治手法に、強制起訴で終止符を打つときが来た。例え小沢さんが無罪になったとしても、国民は小沢さんには「NO」だろう。小沢グループの国会議員も選挙区で有権者がどう判断しているのか、真剣に考えなければならない。

菅総理も指導力の無さ、政権運営の稚拙さと尽きない党内抗争の国民は辟易している。誰が見ても民主党のマニフェストは破綻している。マニフェスト市場主義は破綻だ。

今回の政権交代は、「政治のあり方」を考えるチャンスを与えてくれた。

小沢さんも菅さんも「民意を読む」力は持っているはずだ。民意を汲み取り、これからの方向を間違わないようにして欲しい。

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