朝日新聞記者解説「核の力に頼る世界」(2025.12. 8)を読んで世界の指導者の「核に頼らなければならない政治力の劣化」を思い知った。
新聞によると核不拡散どころか、核弾頭は増加しているらしい。世界には12340発の核弾頭があり、9615発がげっべきで配置されているという。
核保有国も米、ロ、英、仏に次いでインド、パキスタン、イスラエルさらには北朝鮮が核保有国を認めろと言う。核開発の競争で力のバランスを維持しようとしている。
考えてみると以前のような著名の指導者が話し合って外交交渉する機会が少なくなった。否、それができる指導者がいなくなったのだ。
プーチン大統領はウクライナな侵攻で戦況が悪くなると核兵器使用で米国をけん制する。米国など西側諸国は世界大戦へのエスカレートを回避しようと、プーチンに押され気味だ。
米国は核拡散と言いながら使用できる「低出力核弾頭」の開発に精を出す。トランプ大統領は10月に核兵器の実験を指示した。
中国は軍拡を進め、着実に増やしている。
日本は非核三原則の見直しをしようとしているが、有事の際は米国の核に傘で日本を守ろうとしている。欧州も米国が期待できないとみてか、独自の軍備の構築を目指している。
特に米国、ロシア、中国の指導者には外交での政治力に期待したいが、そんな資質はないか。
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