なかなか自民党に今置かれている立場が理解できないらしい。自信亡失の状態で、何をしたらよいのか定まらないようだ。
この急場を凌ぐに谷垣さんしか思い当たらない。若手の登用が大事と思っても、人事となると経験を重要視し、急激な若返りを嫌って無難な人事になる。「幹事長は誰」と聞かれても直ぐに名前が浮かんでこない(少し考えて大島さんだと言うことになる)。
臨時国会の予算委員会での自民党の質問も何やら迫力に欠けていた。今の鳩山政権は、自民党政権の180度方向転換した政策になっているのだから、自民党は政権を担っていた時の政策で何故反撃できないのか。自民党政権での政策と民主党政権での政策の違いを国民に何故明らかに出来なかったのか。
国民が民主党マニフェストを選んだと言うことで、自民党は政策立案の自信を喪失したのか。それとも自民党の質問者は自民党政策に精通していなかったのか。真剣な政策論争にかけていた。
それも仕方ないことかも知れない。今の自民党にとっては、どうやってこの敗北から這い上がるかが問題なのだが、それが非常に難題なのだ。政権から引きづり降ろされた衝撃は余りにも大きかった。
「みんなでやろうぜ!」をスローガンに、総裁の座に就いた谷垣さんは、「再生こそ 私の使命」と、党の信頼回復に全身全霊を傾けると主張、思い切った党改革の断行と国民との対話を進め、国民の期待に応えられる政党に生まれ変わる決意を新たにしている。
その国民との対話には「歩く。聞く。応える。」が大切で、日本各地を歩き、地域の声に真摯に耳を傾けるために、大阪を皮切りに全国行脚を始めた。
「政治は国民のもの」という立党の原点に立ち返り、国民との対話から党再生のヒントを掴もうとしているのだ。
大阪での行脚では、先の総選挙の敗因を「地域に根を生やした方々とのパイプが細くなった」ことを上げている。公共事業の見直し、郵政民営化などの構造改革推進で、自民党の旧来の支持基盤が脆弱になってきたことは既に指摘されていた。
自民党再生に向けて、先の大惨敗の総選挙の総括をまずすべきなのが筋道ではあるが、今の自民党にはこの総括が出来ないのだ。これが出来ないから次ぎの展望が開けてこない。その出来ない理由に構造改革推進の是非を議論する勇気がないことだ。
「新しい人材の育成が急務だ」という指摘に対して、谷垣さんは「党内に教育機能がなくなったとは思わないが、若手を発掘し、政治的関心を持ってもらう機能を充実する必要がある」という。自民党はどうしても、世襲制、血縁で後継者を育てがちであった。そのために官僚で議員を志す者は、民主党へとなびいた。
これから与野党に関係なく積極的に進めて欲しい課題に、「教育問題」がある。本来親がやらなければならないことを、学校に押しつけている。家庭での教育力が相当落ちているのだ。大平さんが以前「家庭基盤の充実」を主張したことがあったが、こういう教育に力を入れる、正常に戻す事が、自民党再生の一つの鍵としている。
そして、政策の方向性について、自民党は各種団体と突込んだ議論をし、出来る限り自民党としての考え方、対策を出していくという。
「このどん底状態」でも、自民党を支えている人達はどう考えているのか、「今回だけはゴメン」と離れていった人達もどう思っているのか。今、言えることは、国民の願いは「雇用の確保、景気回復、地域の活性化」だろう。兎に角「仕事は欲しい」に尽きるのではないか。
自民党が次ぎにどんな政策を打ち出してくるか。公平感のある生活支援、景気回復策を期待したいのだが・・。
一方、民主党に対しては、攻撃の材料に事欠かない。
あれほど国民が期待した民主党政権も、理想論のマニフェストに対して、現実論では行き詰まっている。機関誌「自由民主」2393号では「マニフェスト変更」、「普天間基地問題の迷走」、「インド洋補給問題の先送り」、「補正予算の方針の大揺れ」を指摘し、民主党政権に対する不安を浮き彫りにしている。
小沢さんの国会改革も急進的だ。議員立法禁止や本会議での代表質問をしない方針は、民主主義を弱めるものだと反対し、体を張ってでも民主主義を守ると決意を新たにした。
小沢さんお暴走を止めるには、野党である自民党がしっかりした闘いを挑まなければならない。
政治の信頼を損ねる政治資金規正法違反でも、民主党は鳩山代表、小沢幹事長に新たな疑惑が持ち上がっている。もっと他にやらなければならない事があるとは言え、この2人がいる限り、民主党が政治的信頼を取り戻すのは難しい。細川政権の時のように、自民党の追求の仕方によっては、途中での放り出しの危険もある。
しかし、崩れた地方組織の再生はかなり難しそうだ。自民党は次ぎの選挙の公認内定にもなる小選挙区支部長の就任基準を決めたが、相変わらず古い名前が挙がっている。世代交代もなかなか進みそうにない。谷垣さんを総裁に担いだのだから当然の結果だろうが・・。
自民党本部に機関誌「自由民主」を貰いに行った(実際には105円で買った)。職員に「自民党はどうなんですか」と聞くと、「見ての通りです」と苦笑う。本部は尋ねる人も少なく、閑散としている。「依然は賑やかだった」と肩を落とす。
自民党が再生をかけた、全国行脚での地域の人達の考えをどう吸い上げていくのか。大いに関心をもって見ている。
そして、野党として堂々と闘って欲しい。
この急場を凌ぐに谷垣さんしか思い当たらない。若手の登用が大事と思っても、人事となると経験を重要視し、急激な若返りを嫌って無難な人事になる。「幹事長は誰」と聞かれても直ぐに名前が浮かんでこない(少し考えて大島さんだと言うことになる)。
臨時国会の予算委員会での自民党の質問も何やら迫力に欠けていた。今の鳩山政権は、自民党政権の180度方向転換した政策になっているのだから、自民党は政権を担っていた時の政策で何故反撃できないのか。自民党政権での政策と民主党政権での政策の違いを国民に何故明らかに出来なかったのか。
国民が民主党マニフェストを選んだと言うことで、自民党は政策立案の自信を喪失したのか。それとも自民党の質問者は自民党政策に精通していなかったのか。真剣な政策論争にかけていた。
それも仕方ないことかも知れない。今の自民党にとっては、どうやってこの敗北から這い上がるかが問題なのだが、それが非常に難題なのだ。政権から引きづり降ろされた衝撃は余りにも大きかった。
「みんなでやろうぜ!」をスローガンに、総裁の座に就いた谷垣さんは、「再生こそ 私の使命」と、党の信頼回復に全身全霊を傾けると主張、思い切った党改革の断行と国民との対話を進め、国民の期待に応えられる政党に生まれ変わる決意を新たにしている。
その国民との対話には「歩く。聞く。応える。」が大切で、日本各地を歩き、地域の声に真摯に耳を傾けるために、大阪を皮切りに全国行脚を始めた。
「政治は国民のもの」という立党の原点に立ち返り、国民との対話から党再生のヒントを掴もうとしているのだ。
大阪での行脚では、先の総選挙の敗因を「地域に根を生やした方々とのパイプが細くなった」ことを上げている。公共事業の見直し、郵政民営化などの構造改革推進で、自民党の旧来の支持基盤が脆弱になってきたことは既に指摘されていた。
自民党再生に向けて、先の大惨敗の総選挙の総括をまずすべきなのが筋道ではあるが、今の自民党にはこの総括が出来ないのだ。これが出来ないから次ぎの展望が開けてこない。その出来ない理由に構造改革推進の是非を議論する勇気がないことだ。
「新しい人材の育成が急務だ」という指摘に対して、谷垣さんは「党内に教育機能がなくなったとは思わないが、若手を発掘し、政治的関心を持ってもらう機能を充実する必要がある」という。自民党はどうしても、世襲制、血縁で後継者を育てがちであった。そのために官僚で議員を志す者は、民主党へとなびいた。
これから与野党に関係なく積極的に進めて欲しい課題に、「教育問題」がある。本来親がやらなければならないことを、学校に押しつけている。家庭での教育力が相当落ちているのだ。大平さんが以前「家庭基盤の充実」を主張したことがあったが、こういう教育に力を入れる、正常に戻す事が、自民党再生の一つの鍵としている。
そして、政策の方向性について、自民党は各種団体と突込んだ議論をし、出来る限り自民党としての考え方、対策を出していくという。
「このどん底状態」でも、自民党を支えている人達はどう考えているのか、「今回だけはゴメン」と離れていった人達もどう思っているのか。今、言えることは、国民の願いは「雇用の確保、景気回復、地域の活性化」だろう。兎に角「仕事は欲しい」に尽きるのではないか。
自民党が次ぎにどんな政策を打ち出してくるか。公平感のある生活支援、景気回復策を期待したいのだが・・。
一方、民主党に対しては、攻撃の材料に事欠かない。
あれほど国民が期待した民主党政権も、理想論のマニフェストに対して、現実論では行き詰まっている。機関誌「自由民主」2393号では「マニフェスト変更」、「普天間基地問題の迷走」、「インド洋補給問題の先送り」、「補正予算の方針の大揺れ」を指摘し、民主党政権に対する不安を浮き彫りにしている。
小沢さんの国会改革も急進的だ。議員立法禁止や本会議での代表質問をしない方針は、民主主義を弱めるものだと反対し、体を張ってでも民主主義を守ると決意を新たにした。
小沢さんお暴走を止めるには、野党である自民党がしっかりした闘いを挑まなければならない。
政治の信頼を損ねる政治資金規正法違反でも、民主党は鳩山代表、小沢幹事長に新たな疑惑が持ち上がっている。もっと他にやらなければならない事があるとは言え、この2人がいる限り、民主党が政治的信頼を取り戻すのは難しい。細川政権の時のように、自民党の追求の仕方によっては、途中での放り出しの危険もある。
しかし、崩れた地方組織の再生はかなり難しそうだ。自民党は次ぎの選挙の公認内定にもなる小選挙区支部長の就任基準を決めたが、相変わらず古い名前が挙がっている。世代交代もなかなか進みそうにない。谷垣さんを総裁に担いだのだから当然の結果だろうが・・。
自民党本部に機関誌「自由民主」を貰いに行った(実際には105円で買った)。職員に「自民党はどうなんですか」と聞くと、「見ての通りです」と苦笑う。本部は尋ねる人も少なく、閑散としている。「依然は賑やかだった」と肩を落とす。
自民党が再生をかけた、全国行脚での地域の人達の考えをどう吸い上げていくのか。大いに関心をもって見ている。
そして、野党として堂々と闘って欲しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿