2010年12月2日木曜日

不甲斐ない民主党政権:この国民あっての、このレベルの政権か


このレベルの国民あっての、このレベルの政権なのだ。次々に起きる事態が厳しすぎるのか、経験・知識不足がもたらすのか、不甲斐ない民主党政権だ。しかし、いろいろ批判はあるが、所詮は私達国民が託した政権なのだ。

先の衆議選で示された民主党のマニフェストは、自民党政権の悪をさらけ出し、政治の仕組みを変えることにより、「クリーンで開かれた」、新しい政治が期待できると誤解を与えた。

実際に政権に就き、現実の壁に突き当たると、大幅な修正をする羽目になったが、未だ非を認めようとしない民主党政権の姿勢に疑問を感じる。

小沢さんを抱える民主党政権に「政治とカネ」でのクリーンさは期待できないが、鳩山さんの偽装献金問題で政権のクリーンさは吹き飛んだ。更に今回発表された政治資金収支報告書では、小沢さんの巨額な政治資金へのナゾとカネのかかる政権を取ろうとするとカネのかかる現実が明るみになった。

「開かれた政治」にもがっかりする。野党時代に官邸機密費の公開を約束していたが、完全に反故にした。逆に野中さん、鈴木さんから曝露があった。

尖閣中国漁船船長釈放問題での対中、更には対ソでは国益を害する処理に走り、APECでも議長国として手前みそ的評価ばかりで、諸外国に期待されている存在なのか甚だ疑問だ。

程々、愛想の尽きた民主党政権であるが、私達はこの政権をどうできるのか。

菅さんは、解散、総選挙は考えていないと言う。「石にかじりつき」「歯を食いしばって」もがんばるらしい。参議院で「内閣不信任案」が可決される可能性はあるが、小泉さんのように衆議院を解散してまで信を問う勇気は、菅さんにはないだろう。

内閣改造という手もある。しかし、内閣支持率の下落要因は総理の指導力の無さにある。菅さん自身の資質の問題だから、内閣の中身を変えても解決しない。

世論調査では、「自民政権ではない」からと言う理由で、民主党政権を支持していたが、今は支持政党も自民党に逆転される始末だ。
総選挙に打って出るにしても、候補者選びが難航している。自民党に至っては100の小選挙区で候補者選びが難航しているらしい。公募しても集まらないらしい。

政権交代の原動力となった、民主党の候補者も「何であんな人が」という感だ。それでもメデイアは○○ガールズとはやし立てる。候補者が集まらないのであれば、議員数を大幅に削減すべきだ。720人から半減させればいい。

選挙のやり方も疑問を感じる。知名度がキーポイントになる。如何に沢山の有権者と握手したかが勝敗を決めるらしい。有権者の集まる処に駆け寄り握手責めするシーンを見るたびに首をかしげたくなる。

政策は党本部の公約一点張りで、自分が何をやりたいのかよく分からない。

国会審議を見ても、言葉尻の取り合い、新聞報道の発言のやりとり、熟議なんてほど遠い審議である。

福沢諭吉の「学問のすすめ」に、政治というのは1国の働きで、内側に政府の力、外側に国民の力でバランスを取る必要があるという。政府の力は内側の生命力、国民の力は外側の刺激だ。人間の健康と同じで、刺激なくして、生命力に任せていては健康は保てないと言う。

偏った報道に問題があるだろうが、新聞をしっかり読んで政府に刺激を与えなければならない。

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