2010年12月12日日曜日

小沢さん国会招致:通用しない「やましいことはない」発言


政治資金問題で、小沢さんの政倫審への国会招致、証人喚問が政治課題にあがって久しいが、小沢さんは「やましいことはない」の一点張りで出席を拒否しているが、それが通用しないのが分からないのか。

民主党菅執行部は、強硬姿勢をにおわせ、場合によっては政権与党分裂の可能性もあり、年末、年始にかけて政局に目が離せない。

小沢さんは、政治資金収支については報告書に記されていれば問題ないという立場を取っているが、私達はその内容に疑問を持っているのだ。

特に今回の政治資金収支報告書でも約9億円という断トツの政治資金を誇っている。そして先の衆院選では4.5億円の運動資金を民主党候補者の一部に配っているが、その原資は新生党解党時の政治資金の残額が個人的色彩の濃い政治団体にプールされていた疑いがある。

政党助成金だから国民の税金から拠出されたモノだが、使途は選挙の運動資金だから個人的に使ったわけではなく明朗だから「やましいことはない」と言うことになるのだろう。

検察審査会も指摘しているように土地購入に係わる原資にも疑惑がある。

小沢さんの言う「やましいことがない」のであれば、何処に出ても説明できるはずであるが、「検察審査会は素人だ」などの難癖を付けて国民目線をバカにする。強制起訴を回避すべく行政訴訟を起こしたが、裁判所に却下された。

更に裁判の場で事実が明らかになるのだから国会での招致、証人喚問はそぐわないと言う。しかし、小沢さんは国会議員だ。国民から選ばれた政治家である以上、国会での疑惑解明に積極的に応じる義務がある。

嫌なら国会議員を辞職すべきだ。

これからしばらく小沢さんと民主党執行部の攻防が続くだろう。小沢さんに近い議員は、仙石、馬淵さんの問責決議もあり、そっちを先に処理すべきだという。

政権与党の民主党内のゴタゴタが、政局になろうとしている。政権与党としての矜持がない。

小沢さんは離党し、民主党は分裂、解散・総選挙で国民の信を問う。これしかないが、政界再編、連立構想もあるので、総選挙前にその構図を明確にし、有権者が判断しやすい要にすべきである。

小沢さん! 貴方の「やましいことはない」は通用しないのです。
写真:国会 小沢政治資金疑惑に早く終止符を

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