2010年12月8日水曜日

海老蔵さん会見:ただの「海老蔵は被害者、相手の男が加害者」確認会見だったのか

歌舞伎ファンではないが、これ程騒がれると注目するしかない。7日夜の記者会見を見て言えることは、「彼は被害者、相手の男が加害者」と弁護士が言ったように立場を明確にするための会見だった。

有名人は何かあると、弁護士を同席させての釈明会見になる。今回も例にもれず今度はマル暴専門の弁護士を付けていた。それだけでも相手のことを考えると相当やっかいな事件であることが分かる。

いろんな女優さんと浮き名を流す海老蔵さんの傍若無人さとは余りにも違いすぎる神妙で落ち着いた態度は、違和感を覚えざるを得ない。

役者だから、どんな演技でも出来るだろうが、全体として良く打ち合わせされ、「自分は被害者」の立場を主張する会見だった。

今回の事件の要点である、相手は知り合いだったのか、灰皿でテキーラを飲ませたのか、頭に水をかけたか、髪の毛を引っ張ったか、介抱で挑発することはなかったかなどの質問に全部否定した。

おかしな点として、「介抱しながら、何故けられたのか」の質問にも「分からない」の一点張りで、質問者も「おかしいですよね」と念を押すだけだった。

御多分にもれず肝腎な質問には「警察から口止めされている」「捜査中なので・・」とお決まりの言葉で逃げるコトも忘れていなかった。

松竹の「無期限謹慎」処分に同情の余地はないが、海老蔵返上、歌舞伎俳優を止めることも考えるべきではなかったか。

女、喧嘩は「役者の糧」と良く聞くが、社会的な非常識が、糧などとんでもないことだ。海老蔵さんは、自ら厳しい処分を示さなければならない。

今は、自ら又弁護士も「自分は被害者」の立場を堅持しているが、今後事件の詳細が分かるにつれて、加害者であることも分かってきたら、それこそ信用をなくすことになる。

相手側の「海老蔵側にも加害責任あり」の伝聞話が伝わる中で、早めの会見で自分の考えを説明した方が得策と考えての会見だったようだが、何かはぐらかされているような納得のいかない会見だった。

0 件のコメント: