2010年12月21日火曜日

小沢政倫審拒否:菅さん、小沢さんに展望があるのか

政治資金規正法違反での政倫審への出席を頑なに拒否した小沢さん、決裂で苦悩する菅総理、岡田幹事長だが、小沢さんに今後の展望があるというのか。

予算編成や税制問題など、他に多くのやることがある政治課題をほったらかして、そんな揉め事をやっている時かと多くの国民が首をかしげるのも分かる。

しかし、民主党執行部にとっては、小沢さんの存在自体が「政治とカネ」、主導権争いの党内抗争の火種であるし、野党にとっても政界再編、連立構想のキーマンに小沢さんがなることに大きな警戒感を抱いているはずだ。

強制起訴を待つ身でもあり、小沢さんは遠ざけたい政治家であるのだが、「今だからこそ小沢さんに期待する」と訴える国会議員もいる。

小沢さんに何が期待できるのか。

言われているのは、(1)剛腕で引っ張っていく指導力、(2)行き詰まった政局を打破できる、(3)選挙に強く民主党劣勢をカバー出来る、(4)民主党が訴えている政治主導の推進、(5)ギクシャクした対中、対米関係の改善、(6)マニフェスト推進に当たっての財源不足などへの対応が考えられる。

もし、あるのであれば何故今、菅政権に協力して「日本の危機」を脱そうとしないのか。何もないのであれば、ただの党内権力闘争ではないか。それこそ両者が共に国民の信頼を失う結果になる。

「政治とカネ」で小沢問題にケジメを付けることが、民主党政権の浮揚に良い方向に影響する可能性は考えられ、民主党の目指す「クリーンな政治」に一歩前進することになる。

菅執行部は、本気でケジメを付けるには、企業献金、団体献金に真剣に取り組まなければならないと思うが、小沢さんの離党勧告、除名処分も重要な対応である。ここまで来て腰砕けになることは、「政治とカネ」に反省がないコトになる。

一方、小沢さんの「離党しない」という姿勢は変わらないのか。小沢さんがこのまま民主党内にとどまることは、一兵卒であっても党内はギクシャクする。兎に角、執行部の言うことを聞かないのだから、政策や選挙で権力の二重構造ができあがる。小沢さんを利用し、自分の価値観を高めようとする取り巻き連中が暗躍し続けるだろう。

そして事あるごとに、党内抗争、分裂の危機、分裂回避の繰り返しで不安定な政党に変わりなく、政権を託するに値しない政党なのだ。

通常国会までには、ケジメを付けて欲しい。政権を託せる政党なのかどうか。

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