2011年9月24日土曜日

政策の整合性、確固たる推進のため解散・総選挙を



野田政権の政策に民主党政権の整合性がなく、問題山積の政治課題に確固とした推進が必要であるが民主党内の考えも多様で調整がむずかしいようだ。先送りをしないためにも国民に信を問うて迷わない政策推進が必要だ。

「今は時期でない、もっとやることがある」、「政治空白は許されない」。解散・総選挙を問われると、政権首脳は決まり切ったコメントをする。下野の危惧もある民主党にとっては総選挙はやりたくないが、一方ここがチャンスと見た自民党は攻勢をかける。

民主党は、党内融和路線に切り替えたが、政策の党内一致は出来そうにない。それはそうだろう。保守から革新までごちゃ混ぜの政党だから所詮は無理だろう。自民党にしても民主党の体たらくでも人気挽回は進まない。主導権争い、連立か解散・総選挙での政権奪取かで揉めていてはどうしようもない。

野田首相が国連デビュー、首脳外交を繰り返しているが、原発に対する取り組みでは菅政権と一線を画しているし、普天間問題、TPPではオバマ大統領から具体的な成果を要求されている。

世界的金融危機に対する対応も他国任せのようだし、復興財源では法人税、所得税増税案の他にたばこ税、消費税増税など乱立し、考えを出し合う時でなく決める時だという政党トップが言及する。

政策がブレ、政治課題の先送りは、政権に確固とした考え、方針が欠けるためである。ここは、解散・総選挙で国民に信を問い、強い姿勢で政策運営をすべきではないかと思うが、野田首相は、記者団の懇談で衆議院解散・総選挙を問われて、「経済情勢も不安定、原発事故収束も含めて政治空白をつくるべきでない」と今は考えていないと言う。

解散・総選挙を「今はやる時期ではない」のか、それとも「今こそ、やるべき」なのか。

私の住んでいる地域で政治ポスターを張る場所がある。今はどの政党の議員、候補者のポスターも張られていない。解散・総選挙を念頭に置いていないのか。

私は、「今こそ、やるべきだ」と思う。

山積している政治課題をどう進めていくかを各政党、候補者が争い、多数決で進める方向を決めるべきだ。少数反対意見に配慮していては何も進まない。意見が拮抗する場合こそアイデイアを出すべきだ。

国民の信を問うていない首相に、国内外での信頼は得られない。

オバマ大統領が、「彼とは一緒に仕事が出来る」とサッチャーさんの言葉を引用して野田首相を表したとメデイアは伝えるが、オバマ大統領は自分の言葉で表していない。

「回転ドアにもううんざり」、「国連では日本の存在は小さい」、「国民の信を受けない首相を信用出来ない」などメデイアは辛辣な発言を報じる。

「たらい回し政権」の正統性が、麻生政権の時に議論されたことがある。民主党は解散・総選挙に持ち込みたいので猛烈に批判したが、麻生政権は「問題ない」と反論した。

憲法第67条、「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する」を根拠にしているのだろう。

法的に問題はないだろうが、民意を反映させる観点からは政治的には問題がある。好ましいことではない。

解散・総選挙は政治空白を作るのではなく、難題に直面し国民の考えを反映する手段ではないのか。

写真:国連デビューした野田首相 世界の見方は厳しい  2011.9.24 おはよう日本 NHK

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