2011年9月26日月曜日

優秀な改革派官僚古賀茂明さんの辞職は国家の損失



公務員制度改革を訴える改革派官僚古賀茂明さんが、「公務員改革はすべてのベースになる。改革なしに増税すると日本がギリシャのようになる」と言い残しついに辞職した。これは国家にとって大きな損失になる。

古賀さんが公務員制度改革に取り組みだしたのは、自民党政権時代の2008年7月、国家公務員制度改革推進本部事務局に審議官として出向した時からだ。政権交代で民主党も国家公務員制度改革を国民に訴えていたので、改革が大きく前進すると誰も思った。

ところが、民主党政権で大きくブレーキがかかり、2009年12月に古賀さんは経済産業省に帰り、閑職のまま2年ほど過ぎた。

私達の記憶にあるのは、国会審議で「公務員の身分のまま、民間会社に出向する」ことが問題になったとき、古賀さんが民主党の天下り問題を批判した。

そのお返しに、仙石官房長官が答弁を求められてもいないのに、答弁席に立ち、「彼の将来に傷を付ける」と恫喝発言をした。古賀さんは、今日のテレビの出演で「恐ろしさを感じた」と述懐していた。

そして古賀さんは、恐らく財務省と何らかの取引をしたのだろうという。急進的は公務員制度改革を嫌う財務省が、政権維持に協力する代わりに公務員制度改革は骨抜きにする取引をしたのだろうとも言う。

公務員制度改革だけでなく、電力改革で発送業分離の急進的な提案もしている。優秀な改革派官僚が辞職したことは、海外のメデイアが指摘するまでもなく、日本国家として大きな損失である。

古賀さんの将来に関し、誰でもみんなの党当たりから政界へ進出するのだろうと思うのだが、古賀さんは否定している。

今後も、改革のための政策づくり、若い優秀な人達が活躍出来るようにしたいと言う。応援したい。

国家財政が破綻しているにもかかわらず、改革に反対しているギリシャの公務員を見ると、日本の公務員も変わらない。バカな公務員に行政を託しているのかと思うと情けない。

写真:官庁街から国会を望む 官僚も国会も日本を救うために自らか改革を受け入れるべきだ 

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