2011年9月28日水曜日

小沢さんの存在が、ますます民主党政治を狂わす



政権交代以降、何かと小沢さんの存在が民主党政治に大きく影響を与えてきたが、ここに来て「越山会」の政治資金規正法違反で3人の秘書が有罪判決を受けたことで、小沢さんの存在が益々政治を狂わせだした。

検察vs弁護の構図で考えると、検察側の主張がほぼ認められ、弁護側が完敗した事になるが、私達が知りたかったのは事実である。小沢さんは自らの疑惑に「何らやましいところはない」の一点張りで説明責任を果たしてこなかった責任は大きい。

案の定、27日の国会審議では、野党から小沢さんの証人喚問要求が出てきた。野田首相は、「各党、各会派でしっかり検討を」と言ったり、「記者会見で説明している」といったりしているが、本音は司法への影響を考え応じない考えのようだ。

反小沢から方向転換し、党内融和を第一に考えた人事をやった手前、簡単には応じられないのだろう。更には、自らも含めて民主党には「政治とカネ」の問題を抱えている幹部が多い。

ここは、小沢さん自身が国会で証人喚問を受けることだ。国家権力の裁判で白黒をつけようとしているので、証人喚問は必要ないというのが、従来の小沢さんの主張であった。一方の野党は、「政治責任があるではないか」と要求を止めない。今回の裁判は秘書の問題にとどまらず、小沢さんの政治資金のあり方に判断が下ったようなものだ。

小沢さんの弁護人は、「裁判官が違うから」と公判も同じではない事を主張するが、今回の東京地裁の判決は、裁判官1人での認定ではなく、3人の合議制での認定であったことに意義がある。小沢さんは、「予想外」「あんな判例はあり得ない」とコメントしているようだが、「知らない」「任せていた」では、通用しない責任があることを認識すべきだ。

国民に逃げの姿勢を見せては、小沢さんの総理の芽などありえないし、政治を混乱させてはならない。自分たちが勝ち取った政権の座を維持したいのであれば、潔く離党ないしは議員辞職すべきである。このままでは「自民党の議員方が清かった」という事になりかねない。

写真:野田首相官邸 小沢さんの「政治とカネ」の問題、野田首相自身の外国人政治献金の問題でこれからどんなに悩ませられることか。党内融和は民主党内の問題、政治が左右されては国民は堪ったものではない。

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