2011年4月6日水曜日

菅総理!2つの功績は認めるが、ここは潔く退く決心を


菅総理! ここは潔く退くことを決心すべき時だ。党内の権力闘争、外国人政治献金問題などで崖っぷしに立っていた菅政権に、更に指導力が確かめられる大震災が襲った。

案の定、菅・官邸は司令塔なき統制不能な状態に陥り、対策が後手後手で、どのぐらいの情報を持って、どのていど公開しているのか分らないが政治不信が募っている。

メデイアは、菅総理の不安定な精神状態を伝え、不安なのかお気に入りの学者らを内閣府にアドバイザーとして雇い入れ、政治主導の名の下に一番情報を持っているはずの官僚組織を疎んでいる。

民主党内でも政治基盤が弱く、非常事態で権力闘争が封印されているがその火種はの残ったまま、復興に向けた政策推進でも中心となる人材は乏しく民主党政権に国民は不安を感じている。 菅さんは、若いときは市民運動家とし、また厚生大臣として実績は積んだのだろうが、政治家として行政能力を磨く時間が少なすぎる。 やっと総理の席に着いたが、襲いかかる政治課題は遙に能力をこえるものだ。


こんな状態で復興計画など任せられるのか。

しかし、不思議なことに最近の菅内閣の支持率は、20%を切る状態から30%を越える所まで回復してきたが、何が評価されての結果かは分らない。

いろいろ批判が多いが、菅総理の功績を無理して拾い出すと、一つは福島第一原発の事故対応で、東電が職員の撤退を提案したとき、菅総理は自ら東電本社に行き、「撤退などあり得ない。覚悟を決めてください。撤退したときには東電は100%つぶれます」と徹底した対応を支持したことだ。一部には菅総理の恫喝事件と報じていたが、あの時なんの対応もせず東電の職員が職場を離れていたら、今、放射能汚染はどうなっていたか。

チェルノブイリ事故以上の被害が出ていたのは確かだ。我が国最初の原子力発電所として米国の設計をそのまま採用し、安全対策に欠けていたコトは確かだろうが、その後の東電の安全対策には不備な点が多く、人災事故である。知恵を出し合い収束に向けて努力するのが企業の責任だ。

二つ目は、人材不足、政策不足の民主党政権では対応が無理で、野党との連立を求めていることだ。 「ねじれ国会」での国会審議を聞いていると、「野党も責任を持って審議に参加しろ」と、いわば小泉さんのように「反対する者は、抵抗勢力」と言わんばかりの言論を菅総理は繰り返していたが、こんな脅迫じみた態度では、誰も菅総理を信用しない。身から出た恥だ。

菅総理の導き方には問題があるが、ここはどういう形になろうと、与野党一致して復興に当たるべきであることは当然だ。 この二つを菅総理の功績にして、「菅総理辞任を担保に、連立政権」を樹立すべきではないか。4月4日の読売新聞の世論調査でも、「夏頃までに退陣し(早く退陣19%、今年夏頃まで31%)、連立を組む方がよい(64%)」という結果だ。

自ら官僚に不信を持ち、国民や官僚から不信を持たれている菅政権に国を預けるわけにはいかない。


写真:被災地を訪問し、「最後までがんばる」という菅総理 民放テレビより

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