2011年7月30日土曜日

国民の評価とは裏腹に、菅総理は自分を評価している



菅総理は、国民の評価とは裏腹に、自分が進めている政策に自信を持っているのだ。自分のスキャンダルは棚に上げて、今後も続投する意欲を改めて強調している。

29日の菅総理記者会見は、復興基本方針の決定や原発低減に向けたエネルギー政策をまとめたことを国民に報告する目的だったようだが、トップニュースどころか29日の夜の菅総理記者会見の記事は、web版でも小さく、30日のメデイアの報道も重要視されていない仕方だ。

当然だろう。何ら新しい内容ではない。記者が一番知りたい辞任時期も「6月2日の代議士会、その後の記者会見で申し上げた言葉に責任を持ちたい」と従来の考えを繰り返しただけだ。

一言も「辞める」など言っていないのだ。菅総理にしてみれば、メデイアや周辺が勝手に想像しているだけのことだと言いたそうだ。

その短い記事から内容を拾っていくと、復興・復旧、原発事故の収束に全力を挙げて責任を果たすと言い、その中で第3次補正予算の編成にも取り組んでいくという。チョット待てよ、第3次補正予算は、新しい体制で取り組むのが民主党執行部の考えではなかったのか。

民主党は、執行部と菅代表がちぐはぐな動きをしている。

一方で、自分の内閣が必要なことをしっかりやっているかどうかは、自分なりに注意深く見ており、100点とは言わないが、しっかり取り組んでいると自己評価している。この考えは既に何回か聞いたことがある。

菅総理は、今退陣しなければならない理由がないと思っているのだ。8月中には決着が付くと言うが、コレでは与野党こぞって菅総理に振り回されているのではないか。

最近、小沢さんが「菅総理は辞めない」と言って居るそうだが、、当たっているかも知れない。

自らの外国人政治献金違法疑惑でも、参院本会議で、「外国人であることを知らなかった」と知らぬ存ぜぬの一点張りで、返金したのならば領収書の提出要求にも、政治資金収支報告書で添付すると繰り返すばかりだ。更に、出処進退については政治家本人が判断すべきで、菅さんは自分の使命を果たすことが責任だと強調し、前原外相とは違うという。

総理であり、政治家である以上は、政治資金規正法違反疑惑は率先して真実を究明しなければならず説明責任を果たしていないのが、今の菅総理だ。

権力の座の旨味を吸い尽くそうとする菅さんとの「政治ゲーム」は何時決着がつくのか。

写真:7月29日の菅総理記者会見を報じる 各新聞社web版

0 件のコメント: