2011年7月28日木曜日

米・債務上限問題が世界経済をかく乱する













日本の国の債務が増えようが、IMFが増税を勧告する位であるが、米国の債務増は米議会で激しい議論を呼びおこし、世界経済を攪乱する。待っているのは金融危機の再来か。

米国は日本と違って債務上限が法で決まっており14.3兆ドル(約1123兆円)で、今その上限にある。そこでオバマ大統領は上限枠を2.5兆ドル(約195兆円)一挙に引上げようとしている。そうすれば次の大統領選までデフォルトの危険はなくなると言う。しかし、野党の共和党は、2~3段階で計2.5兆ドルを主張し、他の思惑もあってか議論が噛み合っていないらしい。

日本の債務残高も約1000兆円に迫っている。財政再建を考えると日本も米国も同じ状況で、ドルが売られ、円が買われる円高、ドル安が分らない。今日の為替は1ドル77.68円だ。野田財務相は「注視する」兎テレビで言っていたが、介入しても効果は限定的で円高傾向は続くのだろう。

東証へ株の動きを見に行ったが、債務引上げ問題の混乱と米国経済指標の一部悪化懸念から前日のNYダウ工業株198ドル下げを受けて世界的な株安になり、日経平均も午後9934.02円の112.17円安だったが、終値は更に下がって9901.35円で145.84円安の大ひけになった。

後で職員の人に言われて分ったのだが、節電のために7/1から9/30日まで見学は休止になっていた。今日は証券会社の投資説明会が開かれていて、たまたま潜り込んでしまったようだ。照明は消され電光掲示板も消されていた。コレでは株も湿り勝ちだ。

それにしても米国の「政治ゲーム」で世界経済の危機再来になってはならない。債務上限引上げの2.5兆ドルは同じで、一気に上げるか、段階的に上げるかの違いだが大統領選を睨んだ政治背景があるようだ。

しっかり議論して経済危機だけは避けて欲しい。

写真上段左:掲示盤は世界的株安を表示 ほとんどの人が見向きもしない 2011.7.28 みずお証券前 

写真上段右:見学休止で照明の消された東証内部 2011.7.28 東証

写真下段:株価などが表示されているだけの東証内部 2011.7.28

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