2011年7月2日土曜日

何故、菅代表(総理)を選んだのか



何故、菅さんを選んだのか。「早く辞めろ」「人間性に問題がある」「こんな人間とは思わなかった。選んだことに申し訳ない」、菅さん対する民主党からの批判の声だ。菅さんを国民が選んだわけではない。35万人とも言われる民主党議員、民主員そしてサポーターの投票で代表になったが、衆議院で圧倒的多数の議席をもつため、総理に祭り上げられた。

先の参議院選では、唐突に消費税値上げを打って出て、大きく議席を減らし、「ねじれ国会」の状態になったが参議院選だから直接国政に関係しないと強弁し国民の評価への対応を逃げた。

しかし、批判がある一方で、唐突な政策発表、不可解な政治手法に抵抗もあるが、良くやっているという見方もある。今は、誰がやっても難しい局面なのだ。

民主党代表選では、対樽床、対小沢での選択になった。未知数の樽床さんに比べればまだマシだ、「政治トカネ」、古い体質の政治家小沢さんよりはまだマシだ。

選択基準は「悪さ加減のすくない」のは、誰かと言うことになる。

賢い議員は菅さんと戦うのをさける。必然的にでてくるのは無名の議員で、次の局面の踏み台にする狙いが見え見えだ。何がやりたいかは必要でなく、自分のステップアップしか考えていない。

一方で、ここまで批判されながらも、党内最大グループ(?)の小沢系議員は、この厳しい局面を小沢さんで乗り切ろうとする動きもあった。しかし、小沢さんは「このやり方ではダメだ、ダメだ」というばかりで、逆にどうすれば打開できるかの政策は一向に発しない。所属議員も小沢頼みの発言ばかりだ。

最大派閥が相だから、他の数十人規模の弱小派閥から代表が出ると関係調整で大変だ。国民の人気に頼ろうと政治主導とパフォーマンスを勘違いした。

21世紀臨調からも、政治主導とマニフェストに対する不信を植え付けた責任は重大と指摘される始末だ。

更に意固地で頑固を押し通せば民主党に対する信も失うことになる。利権を求める筋は「粘り腰」と評価するが、そう評価する人間は多くない。
先の民主党両院議員総会で、立場が不利と見た菅さんは、再生可能エネルギーと関連してか、次の国政選挙では脱・原発が争点になると明言し、解散・総選挙の可能性も匂わせた。私も原発はフェード・アウトするしかないと思っているが、もっと議論すべきである。ポピュリズムで判断するのは早計だ。

ポピュリズムで政権を獲得し、ポピュリズムで沈没していく民主党なのか。

写真:2010.6.4の民主党両院議員総会での新代表決定 民放テレビニュースより

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