2011年7月31日日曜日

菅総理 こんな自己満足の政治をやっていていいのか

菅総理の政治は余りにも自己満足ではないか。7月29日の夜の記者会見で「100点とは言えないが、やるべき事はしっかりやっている」と自己評価した。では、どうして国民、民主党、野党で「菅総理の早期退陣」を願う声が大なのか。

菅総理は、政治主導と称して唐突に受けを狙った政策を発表し、自分は満足しているが、国民は非常に困惑しているのだ。勿論今の状況下で根回しすれば、必ず潰されて何も出来ないことは分っている。

だからといって、身勝手に記者会見を開いて思いを表明するなど総理のやることではない。記者は、「何時退陣するか」しか注目していないのだ。案の定、会見しても質問はそこに行き着く。今までの記者会見で言ったことが真意だと言っても、「退陣する」ことを表明しているわけではないので、続投へ意欲を示したと報道される。

憲法では、「国政は、その福利は国民がコレを享受する」と記している。国益に沿っているか、国民に利益があるか、負担を強いても理解されるか、良く熟慮して慎重に進めなければならない。

そうは言っても菅総理が打ち出した政策が間違っているわけではなく正論も多い。だからこそ慎重に進めなければならないのだ。総理の口から出た政策が尻すぼみ、トーンダウンしては国民の信頼を失うのは分っていることだ。

菅総理の成獣手法は、間違っている。おまけに、直接は国民の信を問うていない。自民党政権でも行なわれたが、たらい回しなのだ。民主党議員、党員、サポーターの約35万人が投票し、小沢さんに勝ち総理の座に就いた処に、菅総理の負い目がある。

そして今、自ら議員の資格も問われる政治資金規正法違反疑惑が持ち上がっているが、国民を納得させる説明が出来ていない。その対応を、総理を辞任するまで、ずるずる引き延ばし責任を回避しようとしているようにも思える。

ポスト菅がどうなるか分らないが、いまのような政治不信は払拭されることを期待しているのだ。8月中の退陣をめざし、次の記者会見は「退陣会見」であって欲しい。

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