石破さんが高市さんに逆転勝ちし5度目の総裁選に勝った。早速始まった党、内閣人事を見ると政治基盤の弱い石破さんの陣営の工夫がみられる。政権の寿命は「冷や飯」を食う人がいかにおいしい冷や飯になるかがポイントだ。
内閣の陣容を見ると 無所属12人、茂木派1人、麻生派2人、二階派2人、岸田派1人、森山派1人だ。
総裁選の決選投票で争った高市さんは総務会長を断ったという。安倍内閣時に石破さんが幹事長に付いたことを考え、幹事長の席を狙っていたのではないかという。しかし政治理念は安倍さんを継承することで全く異なる。裏金問題、旧統一教会問題で旧安倍派との関係は見直す必要がある。
小林さんも広報本部長を打診されたが断ったらしい。「馬鹿にするな」ということか。
一般投票で最下位だった加藤元官房長官は、推薦人20人から4~5人脱落し、恥をかいたが財務大臣で入閣だ。高市さんと違って財政規律を重視する点を認められたか。
2人の重鎮の考えは違っていたが、麻生さんは最高顧問、菅さんは副総裁で落ち着いたか。
旧安倍派の議員が不満なのだろうが、10月27日には総選挙も予定されている。ここまでには公認権問題がある。騒ぐと公認がもらえない。裏鉄問題、旧統一教会問題では石破さんをはじめ、該当者の説明責任に尽きる。
最終的には選挙区での有権者の判断だ。自民党にそこまで判断させるのは困難か。