2009年7月17日金曜日

不可解で情けない自民党の騒動の元凶は、麻生さんの「逃げ」

133人もの署名者が集まったとして、両院議員総会を要求したはずが、署名者が辞退する事態に発展し、128人に足らず両院懇談会に決まったという。

 誰が考えても、一連の地方選の連敗の総括なくして、総選挙突入はあり得ないと思うのであるが、現在の自民党では話が違う。

 大惨敗の総括をして、次の総選挙に臨む必要があるとする議員と、麻生さんでは総選挙は戦えないとし、惨敗の責任をとって麻生さんの退任を願う議員と署名者の思惑が違うようだ。

 しかし、総括をすると言うことは、負けの原因、その責任を追求することであるし、行き着くところは執行部や麻生さんの退任ということになりかねないのは当然だ。それが怖くて署名書に難癖を付け、懇談会に形を変えた「ガス抜き」では、「何を考えているのだ」と不信に思う。

 この両院議員総会の可能性について官邸で記者に聞かれたとき、麻生さんは「そう言う場が出来れば、私も参加して意見を聞くし、私の意見も言いたい。私は逃げも隠れもしません」と言った場面がニュースで何度も流されている。

 このニュースをメデイアが正しく報道しているとは思えない。何のコメントも付けずに、ただ垂れ流すだけだ。記者はどうしてもう一歩突っ込んで「麻生さんは、自民党の総裁ではないですか。何故、両院議員総会を開催しようと指示しないのか」と質問できないのか。

 あるワイドショウ番組で、コメンテーターが「既に両院議員総会の開催はないとの感触の元での発言なのだ」と言っていたのが本音らしい。

 「逃げも隠れもしない」という麻生さん発言は表向きで、実際には「逃げ」を打っているための結果が、この自民党の不可解で、情けない騒動になっている。

 やっぱり麻生さんには、リーダーシップは期待できないのだ。

 何の結果も期待できない懇談会であろうが、総括は総括として、責任も明らかにすべきである。このままダラダラと総選挙に入っては、自民党の完敗は目に見えている。雪崩的に「政権交代」が発生しては、民主党にも良くない。それは今までの自民党の総裁選びでよく分かる。堰を切ったように支持を集めた総裁候補が、皆不適であった。
 民主党には、もっともっと苦労して政権を執って欲しいのだ。そのためには今、自民党ががんばらなくてはいけない。少しでも、国民の理解を増すように。

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