2009年7月21日火曜日

雪崩的「政権交代」は危険だ




 麻生さんの意地で、自分の手で解散できた。あの「逃げ」騒動からマタマタ土壇場で非公開から公開へと代わり、「麻生さんの一存」だと強調する事に、何か別の思惑もありそうだ。
 麻生さんは懇談会で、お詫びとして発言がブレ、国民に不信を与え、党の支持が低下したことを反省、また地方選では多くの人に迷惑をかけた。多くの民意、批判をしっかり受け止め、出直さなければならないと総括し、「日本を守る」「国民の生活を守る」ため、自民党政権の底力を発揮し、この難しい局面を戦い抜くため、ご理解、ご協力をお願いすると決意表明をした。

 更に、開かれた形で一致結束ができあがった。私の願いが叶うよう力添えをお願いするという。「開かれた形」を作るためにも、今回の懇談会を公開にしたのだろう。

 この自民党の懇談会で反麻生と言われた人達が、どう行動するのか注目したが、ダンマリを決め込み、あの「てんやわんや」は何だったのか、メデイアを通じて国民はもてあそばされた感がする。恐らく、選挙での公認などでの締め付けがあったのだろう。「開かれた党」としては、ほど遠い感もする。

 今のメデイアの煽る異常なほどの「民主党」への期待感は、不安も抱えながらも「政権交代」への道筋を付けているように思われる。

 しかし、雪崩的な政権交代は危険だ。

 自民党は党内で雪崩的に人気者を総理に担ぎ失敗してきた。ところが、今度は政党が代わり、政治方式が変わろうとしている「選択選挙」なのだ。風潮に押されて、なだれ込んではいけない。

 民主党への危惧は多々ある。政権担当能力への不安は当然あるとしても、権力を手に入れれば今度は民主党内での足の引っ張り合いである。それでは政治は混乱する。場合によっては、政界が落ち着くまでに、何回かの選挙を経なければならないかも知れない。

 選挙まで、40日という長い期間、どんことがあるか分からない。民主党は「政治と金」の大きな問題をかかえている。小沢さん、鳩山さんがダメなら、岡田さんが居る。政権担当能力が未知数なのは間違いないが、麻生さんに比べれば、「まだマシ」かも知れない。

 今後は、各党のマニフェストを良く読み、「国民の生活を守る」のは、どの政党かを考える時間は十分にある。恐らくメデイアもマニフェストでの違いを論ずるだろう。

 「政権交代」はやってみる必要はあるが、民主党が241議席の過半数を大きく超える雪崩的な交代は避けるべきである。

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