2009年7月8日水曜日

開かれた自民党:政界での派閥/グループは必要悪では

東国原知事の自民党応援あるいは出馬の条件として「総裁候補に出来るか」で本人と古賀さんの発言が巣こそ違っている。恐らく先の東国原さんの発言が本当なのだろう。
 
自民党には「バカにするな」の声も多いし、世論調査でも「出馬しないほうがよい」が80%以上を占めている。タレント出身の知事の人気に頼って支持を挽回しようとする自民党も情けない政党になったし、東国原さんにも批判が集まる。「どぎゃんなるんだ」と心配になる。

 でも言えることは、東国原さんの言うように「開かれた自民党」なのだ。今の自民党の総裁選を見ると、国会議員の20人以上の推薦が必要なようだが、これはなかなか高いハードルのようだ。派閥単位で立候補、票集めをしなければ不可能だろう。

 野心があり立候補しようにも出来ない人が出てくる事になる。先の自民党総裁選でも、20人が集まらず、断念した人もいることは事実だ。東国原さんが立候補するには20人以上の賛同を得るようにするか、20人の条件を削除し誰でも立候補出来るようにするかだ。

 ところで、政界の派閥/グループは悪なのか。

 国会議員は国民全体の代表者であり、派閥の考えに縛られず、自由な意見発表や投票も大事である。先の臓器移植法改正では自由投票になった。事の重大さから、意見をまとめきれなかったのだろう。

 多数の人が集まれば、考え方、目指す方向を同一視するグループが出来るのは当たり前だ。そして共通する目的に向かい邁進することは何ら悪くはない。国会でも722人が一人一人バラバラではまとまらない。数十人が集まり議論を重ねて方向性をだし、まとめていくことは重要である。

 一時、派閥の弊害をなくそうと派閥の解体を行ったが、メデイアは旧○○派などと記すようになり、いつの間にか派閥が復活した。

 更には、派閥に属することは政治資金の面でもメリットがある。大きい派閥は政治献金も集まるし、モチ代も高い。政治に金がかかる現状では派閥に群がりやすい。

 今、政界再編を睨んだ動きも出ている。キャステイング・ボードを握るために必死であろうが、背後には金がある。

 派閥、グループ化は悪弊も多いが、多数の国会議員がまとまり、方向性を築いていくことは重要なのだが、古参議員や派閥の領袖クラスが料亭でする密室政治ゴメンだ。

 東国原さんは、自民党に一石を投じたが宮崎に残るも茨の道、下野が確実視されている自民党から出馬するのも茨の道。県民、国民はバカではない。東国原劇場には乗らない。

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