30日、午後8時、選挙結果を報じるテレビ朝日は、開票間もないのに民主315,自民106,公明23,共産12,社民7,国民新党3,その他14の出口調査による見通しで、民主圧勝を予想した。
問題議員がドンドン落選、大物議員、閣僚経験者が苦戦する状況に、痛快感を覚える。
麻生さんもこの状況に驚いているのではなかろうか。メデイアの報道を見ると、街頭演説では、あれほどの観衆を集めての満面の笑顔が映っていた。党首の街頭遊説距離でトップは鳩山さんの1万6220kmであるが、麻生さんも1万5680kmだ。
「麻生さんが来ると票が減る」と敬遠する候補者もいることで、スケジュールが立たない状態だと聞いていたが、結構遊説をやったことになるが、あの観衆は何だったのか。麻生さんは「15万人は聞いてくれた」と言っていたが、街頭演説に集まる観衆は決してすべてが支持者ではなく、モノ見たさの群衆である。
しかも、開口一番「私の力不足」を謝罪していたが、「責任力」を問う麻生さんにしてみれば何やら違和感ある。麻生さんに「責任力」と言われて欲しくないと思ったが、多くの人もそう思っていたのではないか。悪い冗談だ。
政局より経済を優先し解散・総選挙が先送りになったが、経済も底打ち、明るさが出てきたことに、自分のやった「経済政策が効を奏してきた」と胸を張り、「経済対策は道半ば」と政権継続を訴えたが、失業率は過去最悪の5.7%雇用不安は増すばかりで実感が湧かない現状に国民は認めなかった。
一方の鳩山さんは「政権交代をしようではありませんか 皆さん」が常套句だった。政策の訴えも、ブレを晒してはまずいとの考えからか慎重で面白みはなかった。
2人の話を聞いても、日本経済の見通しを知ることは出来ず、どっちの政権になっても不安は残るし、いままでやってきた構造改革が今後どうなるかも不明だ。その構造改革だって、タクシー業界参入の規制緩和で台数が増えたが、運転手の収入は減少し生活を圧迫している結果の追求に対して、竹中さんは「製造業で辞職した人達を吸収できたではないか」と言う。その程度の小泉、竹中構造改革なのかも知れない。
しかし、この歴史的な惨敗に、麻生さんは辞意表明した。
10時ごろの表明なので、早い表明になった。今後は自民党の再生に向け一党員としてがんばるという。全体的には、覚悟していたのかサバサバとした麻生さんの会見であった。
今回の圧勝の第一の功労者と見なされる小沢さんは終始、慎重なコメントだ。
今の結果は、メデイアの予想に基づいた結果であって、まだ確定したわけではないので、コメントは出来ないと言う。メデイアの「小泉チルドレンと小沢チルドレンの違い」に大して、そんな言い方はおかしいと不快感を露わにした。それぞれの候補者の質は違うだろうが、戦術は先の自民党の戦術と同じだ。
小沢さんが選挙に強いと言うが、今回はそれ以上に自民党に対する嫌忌感が強く、民主党でもなんでも良いから、変わって欲しいの国民の意識が強かったのだ。マニフェストの実施についても、その財源問題では、「今言われているのは、官僚の立場で発言していること」と実際に財源はあるという。
鳩山さんの会見で、まずやることは政調会長級をトップにする「国家戦略室」を作り操業的政策運営に当たるらしい。最終的には「国家戦略局」に持っていくという。財源では、行政刷新会議を設けてムダの徹底的な排除をする。外交/内政では政治不信を払拭し、信頼される政治を取り戻すという。
政治不信は、民主党にも責任がある。福田さんと小沢さんとの大連立構想、ねじれ国会での国会運営の稚拙さなど民主党にも大きな責任があるのは確かだ。
明けて31日、議席数が確定した。
民主308,自民119,公明21,社民7,国民新党3,共産9、みんな5、日本1,大地1、無所属6だ。
世論調査とほぼ同じだ。「まさかが本当になった」。民主党は一党では衆議院2/3の議席を確保できず、他党との政策協定が必要だ。麻生さんは「必要な場合は協力する」とコメントしていたが、ねじれ国会での民主党の行動を考えると、しっくりは行かないだろう。
今回の選挙で、私が注目したのは静岡7区だ。
城内、斎木、片山、竹内の4人が立候補し、城内さんが当選した。斎木さんは民主で非礼で当選だが、片山さんは自民であったが落選した。先のあの郵政民営化選挙で、城内さんは反対し、自民党は片山さんが刺客として落下傘候補になった。僅差で片山さんが当選し、城内さんは苦杯をなめた。
城内さんは、議員宿舎を去るときテレビカメラに向かって、「それでも私は反対する」と語った目には郵政民営化の本当の姿を見ていると感じた。それから4年、毎日の辻立ちを実施し今回無所属で当選できた。
両党ほどのマニフェストは持っていない無所属の城内さんが当選したことは、自民党は嫌だが、民主党でなくてもいい。自民党候補に変わる人材がいればいいのだということになる。
今回の圧勝で民主党は奢ってはいけない。
海外メデイアは、55年の保守政権に終止符を打った政治的大変革というが、民主党は保守(旧自民党系)から革新(旧社会党)の議員で構成されており、決して革新政党が政権を握ったわけではない。
今までの政治手法を変えていくだけの話だ。政治を国民の手に取り戻すために、民主党がどれだけ役に立つ化だ。
問題議員がドンドン落選、大物議員、閣僚経験者が苦戦する状況に、痛快感を覚える。
麻生さんもこの状況に驚いているのではなかろうか。メデイアの報道を見ると、街頭演説では、あれほどの観衆を集めての満面の笑顔が映っていた。党首の街頭遊説距離でトップは鳩山さんの1万6220kmであるが、麻生さんも1万5680kmだ。
「麻生さんが来ると票が減る」と敬遠する候補者もいることで、スケジュールが立たない状態だと聞いていたが、結構遊説をやったことになるが、あの観衆は何だったのか。麻生さんは「15万人は聞いてくれた」と言っていたが、街頭演説に集まる観衆は決してすべてが支持者ではなく、モノ見たさの群衆である。
しかも、開口一番「私の力不足」を謝罪していたが、「責任力」を問う麻生さんにしてみれば何やら違和感ある。麻生さんに「責任力」と言われて欲しくないと思ったが、多くの人もそう思っていたのではないか。悪い冗談だ。
政局より経済を優先し解散・総選挙が先送りになったが、経済も底打ち、明るさが出てきたことに、自分のやった「経済政策が効を奏してきた」と胸を張り、「経済対策は道半ば」と政権継続を訴えたが、失業率は過去最悪の5.7%雇用不安は増すばかりで実感が湧かない現状に国民は認めなかった。
一方の鳩山さんは「政権交代をしようではありませんか 皆さん」が常套句だった。政策の訴えも、ブレを晒してはまずいとの考えからか慎重で面白みはなかった。
2人の話を聞いても、日本経済の見通しを知ることは出来ず、どっちの政権になっても不安は残るし、いままでやってきた構造改革が今後どうなるかも不明だ。その構造改革だって、タクシー業界参入の規制緩和で台数が増えたが、運転手の収入は減少し生活を圧迫している結果の追求に対して、竹中さんは「製造業で辞職した人達を吸収できたではないか」と言う。その程度の小泉、竹中構造改革なのかも知れない。
しかし、この歴史的な惨敗に、麻生さんは辞意表明した。
10時ごろの表明なので、早い表明になった。今後は自民党の再生に向け一党員としてがんばるという。全体的には、覚悟していたのかサバサバとした麻生さんの会見であった。
今回の圧勝の第一の功労者と見なされる小沢さんは終始、慎重なコメントだ。
今の結果は、メデイアの予想に基づいた結果であって、まだ確定したわけではないので、コメントは出来ないと言う。メデイアの「小泉チルドレンと小沢チルドレンの違い」に大して、そんな言い方はおかしいと不快感を露わにした。それぞれの候補者の質は違うだろうが、戦術は先の自民党の戦術と同じだ。
小沢さんが選挙に強いと言うが、今回はそれ以上に自民党に対する嫌忌感が強く、民主党でもなんでも良いから、変わって欲しいの国民の意識が強かったのだ。マニフェストの実施についても、その財源問題では、「今言われているのは、官僚の立場で発言していること」と実際に財源はあるという。
鳩山さんの会見で、まずやることは政調会長級をトップにする「国家戦略室」を作り操業的政策運営に当たるらしい。最終的には「国家戦略局」に持っていくという。財源では、行政刷新会議を設けてムダの徹底的な排除をする。外交/内政では政治不信を払拭し、信頼される政治を取り戻すという。
政治不信は、民主党にも責任がある。福田さんと小沢さんとの大連立構想、ねじれ国会での国会運営の稚拙さなど民主党にも大きな責任があるのは確かだ。
明けて31日、議席数が確定した。
民主308,自民119,公明21,社民7,国民新党3,共産9、みんな5、日本1,大地1、無所属6だ。
世論調査とほぼ同じだ。「まさかが本当になった」。民主党は一党では衆議院2/3の議席を確保できず、他党との政策協定が必要だ。麻生さんは「必要な場合は協力する」とコメントしていたが、ねじれ国会での民主党の行動を考えると、しっくりは行かないだろう。
今回の選挙で、私が注目したのは静岡7区だ。
城内、斎木、片山、竹内の4人が立候補し、城内さんが当選した。斎木さんは民主で非礼で当選だが、片山さんは自民であったが落選した。先のあの郵政民営化選挙で、城内さんは反対し、自民党は片山さんが刺客として落下傘候補になった。僅差で片山さんが当選し、城内さんは苦杯をなめた。
城内さんは、議員宿舎を去るときテレビカメラに向かって、「それでも私は反対する」と語った目には郵政民営化の本当の姿を見ていると感じた。それから4年、毎日の辻立ちを実施し今回無所属で当選できた。
両党ほどのマニフェストは持っていない無所属の城内さんが当選したことは、自民党は嫌だが、民主党でなくてもいい。自民党候補に変わる人材がいればいいのだということになる。
今回の圧勝で民主党は奢ってはいけない。
海外メデイアは、55年の保守政権に終止符を打った政治的大変革というが、民主党は保守(旧自民党系)から革新(旧社会党)の議員で構成されており、決して革新政党が政権を握ったわけではない。
今までの政治手法を変えていくだけの話だ。政治を国民の手に取り戻すために、民主党がどれだけ役に立つ化だ。
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