2010年1月14日木曜日

価値観を変え、チョッと高めの商品を選んでみないか




デフレ脱却は容易ではなさそうだ。企業の収益が減れば雇用調整、人件費の削減で家計に大きく影響することは分かっている。しかし、安くしなければお客が集まらないのが現状だ。

 値引きして集客を試みるが、お客は値引き品しか買ってくれず、店の売り上げに貢献しないとスーパーの店長はぼやく。一方、銀座にも安売り店が進出し、客を集めているが、高級ブランド店は閑散としており、ドアマンが付いているので、ますます入りにくい。

 ユニクロでは、ネオレザーでキャンペーンを張っているが、昨年末6000円でおつりが来たが、今度は期間限定で5000円でおつりが来る商品を出した。私もフリーズのきっかけを作ったシャツを色変わりで3着(1着1000円だった?)買ってみたが、首周り、手首周り、胴回りがしっくりいかず、結局余り着ずに破棄した。家内は「若者に良いのよ」と言ったが、ブームは既に去っている。

 ズボン(パンツ)も通販で1本6900円ぐらいの物を愛用しているが、毎日穿くので裾がすり切れたり、汚れが落ちなくなり棄てることになる。ところがタンスの中に以前買ったメーカーのブランドのズボンが見つかって穿いてみた。今でも十分穿けるし、材質が綿100%だから寒い朝のはき始めも暖かい。今では再び愛用することになり、家内は「今度クリーニングに出そう」という。今の安い商品を着る余り、昔のブランド品の良さを忘れていた。

 低価格商品もそれなりに良いが、チョッと価値観を変えて高めの商品をブームに関係なく、永く使うことも良いのではないか。

 家具も同じことが言える。

 訳あってベッド、パソコンデスク、本棚、テーブルを揃える必要が出てきた。低価格ではニトリ、IKEAを見て回った。シンプルなデザインで価格も高い商品もあったが、どうしてもライフスタイルに合わない。他の店はどうなのかと高級ブランド店(?)へも行ってみた。

 揃えられた商品の数が圧倒的に多く、ベッドも固め、柔らかめ、その中間と自分で寝ころんでみて、値頃で良さそうな商品を選ぶことが出来る。パソコンデスクも天板にスチールパイプを付けた物でなく、しっかりした机で組み合わせることが出来る。本棚も結構イメージにあった物が見つかった。

 価格は確かに高めであるが、好みにあった、チョッと豪華さを味わえることが出来、「まずまずの買い物だったね」と家内も満足している。

 低価格は、生産は東南アジアで、日本に輸入販売しているが、自社ですべてをやっている。お客はカートに商品を入れ、持ち帰り、自分で組み立てることにより、コストダウンをしていることは分かる。

 しかし、今回の買い物は、国内のメーカー品なので、買えば国内の生産者が潤うことになる。メーカーの販売員もいるので、商品の説明を聞き、お買い得感、商品の特徴に満足することも出来る。商品にもよるが、標準価格と売値があり、約40%の値引き品もある。「「値下げしました」とPRすれば良いではないか」と問うと、「うちではそれが出来ないんです」と困惑する。

 そのチョットした満足感など、考え方を少し変えて高級品(?)を買うことも考えてみたらどうだろう。昔、やはり安売りの時代があったが、その時、一点豪華主義の考え方が出てきて高級品も売れたことがある。安物は必ず飽きるのだ。

 安物を買って、直ぐ飽きて棄てるのではなく、少し高めの商品を買ってブームに関係なく、永く使用する。こんな消費生活はどうなんだろうか。

どんなことが脱デフレのきっかけになるのか、興味のある所である。

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