2010年1月19日火曜日

政治改革:小沢さんのような国会議員を排除するために


自民党の悪しき金権体質を未だ引きずっているらしい小沢さんの政治活動に驚くが、政治に「クリーンさ」を要求しても、なかなか達成できない。政治の貧困と言って諦めるモノでもない。

 足尾鉱毒事件で被害者の救済に生涯を尽くした田中正造も「国民監視怠れば 為政者盗人になる」と警告したのは、今から100年以上前だ。政治家や官僚の不正、利権に群がる者達への警鐘であった。

 今日の本会議を見ても肝心なところで退場する小沢さん、「今まで多くの議員が疑惑を持たれたが、無罪になった人が沢山いる」と発言する赤松さん、「特捜も説明責任がある。何を事件にしているのかわからない」という国家公安委員長の中井さんの発言に至っては驚く。一方説明責任の必要性を訴えたのは、前原さんだ。

自民党参議院議員会長の谷川さんが「国民はよくこんな議員を選んだなと呆れる」と、民主党が「検証する会」を発足させたことを批判した。

 安月給の私設秘書、国が支給する公設秘書手当から政治献金を強制される秘書、政治資金集めに苦労する議員がいる一方で、20人にも及ぶ秘書軍団を抱え自分の子分を増やすことに余念がない小沢さん、政界はいろんな人種が入り乱れている。

 官僚主導から政治主導へ、小沢さん好みの国会改革も進められているが、まず政治改革をやるべきだ。

 毎年300億円以上の税金が拠出される政党助成金は廃止すべきだ。小沢さんにはこの政党助成金の処理疑惑も大きくのしかかっている。今回の土地購入疑惑でもこの政党助成金が絡んでくると、問題は大きくなる。党運営の8割を政党助成金に頼っている政党もあるが、10数年前はなかったし共産党は受けていない。

 世襲制も禁止すべきだ。親から地盤、看板、カバンを非課税で相続できるなんておかしい(政治だから良いのだという理由はない)。憲法の「職業選択の自由」に反するのではないかと言うが、何もないところから立候補しようとする新人と比較すると公平感に欠ける。意欲のある新人を発掘する機会を失うことの方が大きいマイナスだ。

 今、注目されている政治資金規正法は、議員の公明正大な政治活動を国民が監視するものであるが、国会議員が作った法であるためにザル法だ。政治への監視を続けるNPO等が独自に改正案を作り、議員立法で国家へ提出したらどうか。ザル法であることが疑惑を大きく、複雑にしている。政治資金で不動産を購入しているのが小沢さんだけというのも不思議だ。小沢流の勝手な法解釈をしているのか。

 有権者も意識の改革が必要だ。国会議員の堕落は、有権者の堕落が原因だ。イベントや辻立ちが主たる政治活動であってはいけない。握手した人数が重要なファクターだなんて呆れる。候補者の政策を最優先し、国民の代表者を選ばなければならない。

 さらには、有権者(国民)が利権を求める行動は止めるべきだ。民主党の陳情のやり方を幹事長室に一本化したことは、族議員をなくすことに役立つかも知れないが、民主党が支持団体を独占する構図が出来つつある。

 小沢さんは、民主党の票集めに利用しているのだ。これでは自民党は干し上がってしまう。健全な政権交代の可能な二大政党制など出来るはずがない。理想的政治家でない小沢さんが進める理想的政治とは、この程度の改革なのだ。

 これからの選挙には、政治改革を約束する候補者を選びたいものだ。

 国民の政治への監視を強化するために、各地域で活動するNPO法人にはがんばって欲しい。

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