2010年1月16日土曜日

自民党は、本当に死ぬしかないのか


 鳩山さん、小沢さんは窮地に立ったとき、必ず「国民の皆さんのため」を連発する。国民のために一生懸命政治に取り組んでいることを訴えたいらしい。しかし、今の民主党のこの2人に「国民の皆さんのため」など行って欲しくない気持ちだ。

 一方、野党に転落した自民党は、本当にどうしようもない政党になっているのか。「政治とカネ」の問題で小沢さんの責任を追及するPTを発足させたのはよいが、この問題だけで自民党が立ち直れるとは思えない。

 ところが、自民党に関する報道は、夏の参議院選での高齢の立候補/公認をどうするか党内で揉めているなど、自民党が先の衆議院選で敗北した原因が未だ分かっていない。高齢の候補者が民主党の若手、女性候補者に敗れたり、接戦になったり下のは、小沢さんの候補者発掘が上手だった面もあるだろうが、有権者は「新鮮さ」を求めたのではなかろうか。

 今の自民党は、反対に「新鮮さ」の欠ける候補者の扱いに右往左往している状態だ。

 さらには、世襲制の禁止、世代交代を思い切って進めるチャンスなのだ。そして「クリーンさ」を出すことだ。今、民主党は「クリーンさ」に躓いている。国民は「何かがが変わる」と期待していたが、自民党以上にダーテイーさが目立ってきた。反転攻勢のきっかけにしなければならないのだが・・。

 そして、何よりも大切なのは、政策戦略がどうなっているかだ。普天間基地問題では、自民党幹部から批判の声が聞こえるが、他の政策課題では、何らメッセージが聞こえてこない。民主党はマニフェスト違反の追求で窮地に立っている。現実を重視すれば自民党政権時代の政策の妥当性もあったと思うが、どうして自民党は」主張しないのか。

 逆に考えると、「自民党の政策はダメだったのか。ダメな政策をどうして掲げたのか」と問いたくなる。

 谷垣さんは、広く国民の声を聞く必要があると判断して、「歩く。聞く。応える」をスローガンに全国行脚をスタートさせたはずだ。そこで何を吸収し、政策に活かそうとしているのか。

 情報の発信がなければ、メデイアは離れていくばかりだ。そうでなくても地味な谷垣さんにとっては、国民に向かってメッセージを発信し続けなければならない。
 そして、通常国会は波乱が予想される。自民党も早く体制を整えて、国民の支持を得るため、キチンとした方針を示さなければならない。

 小沢さんの陳情改革などで、自民党は支持団体を失う環境にある。政権をとった党に群がる団体があるのは、まだ利権を狙ってのことだ。こんな国民意識では本当の政権交代の可能な二大政党制などほど遠いが、仕方ないことだ。

 まず自民党は生まれ変わる姿を国民に見せるべきだ。それが第一歩だ。

0 件のコメント: