2011年8月2日火曜日

菅総理 あなたの狙いは何なんだ

「菅総理、あなたの本当の狙いは何なんだ」と問いかけたい状況が続く中で、2日の新聞に「首相続投発言」の記事が載った。何のことなんだ。国会の予算委員会審議での発言かと思ったがそうではなさそうだ。他の新聞で、江田法相などグループ議員の会合で、「特例公債法案が成立しない場合は、9月以降も続投する」と言ったらしい。

3つの法案の目処が付いた時点で、若い世代へ引き継ぐことを退陣時期と表明したのだから、そのうちの重要法案である特例公債法案が成立しなければ、退陣の条件は整わないことになる。

しかし、菅総理自身が3つの法案を成立させるために自ら汗をかいているのかと言うと、そうとは思えない。岡田執行部が野党を相手に法案成立に向けて努力しているが、それに水を差すような行為が目立つ。

自らの政治献金疑惑でも領収書の提出は拒否するし、疑惑の政治団体への資金提供でも、国民が納得のいく説明は出来ていない。

信頼関係が無くなってしまった菅総理に対して、大方は「退陣せずに続投だろう」という諦め感が漂うが、野党にとっては人気の全くない菅総理続投の方が選挙では優位に立てると見る向きもある。

しかし、こんな政治環境は、国民にとっては迷惑な話だ。

外交面でも、オバマ大統領提案の日米新共同宣言の策定が予定されていたが断念することになったという。その理由が政治の機能マヒと言うから黙ってはいられない。

こうまで言われながら居座りを画策する菅総理の狙いは何なんだ。

菅総理は、唐突ではあるが重要な政策を次々に打ち出している。しかし、十分な検討がされていないために、TPP、復興計画、社会保障と税改革をはじめ、中途半端に滞っている。財政赤字だって、債務上限問題であれほど騒がれた米国であるが、日本もそれ以上に厳しい状況でありながら先送りの菅がする。

菅総理は、重要テーマを掲げているが、自ら推進する積もりはなく後の政権で持ち上がったとき、「その政策は菅政権で手がけらたモノだ」と歴史に残したいだけではないのか。
今、国会は菅総理の存在自体が、政策推進に障害になっている。菅総理が退くこと自体が、菅総理の政策提案の評価を上げることであるが、今は逆であることを菅総理は気づいているのか。

なでしこジャパンに国民栄誉賞を贈ることが決まった。国民に「さわやかさ」を与えてくれた功績だと言うが、政治でも「さわやかさ」が欲しいモノである。

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