2011年8月16日火曜日

今後の政局安定には、どんな新体制でも、がっかりしないことだ




やっと菅さんも辞する覚悟をした。これからの政局で大切なことは、どんな新体制にもがっかりしないことだ。未だ衆議院で圧倒的多数の議席を持つ民主党の代表選に注目が集まっているが、大連立の可能性、増税の是非それにマニフェスト回帰、小沢さんの存在が絡んで混沌として来る。

6~7人が候補者に名を連ねているが、本当に国のリーダーとしての力量を持っているのか。


主流派、中間派、反主流派で、さらにはグループで色分けされ候補者を擁立できるか、新しい体制での役職狙いが見え見えで、何がやりたいかなどは二の次だ。

一方、自民党はと言うと、もし選挙になれば民主党に勝てる処まで来ている現状では、大連立か、閣外協力かで主導権争いの様相を呈しているように見える。

たかが民主党代表選ではない。代表=総理の可能性がある以上は、全国民がそれぞれの候補者の政策に注目すべきであるが、その代表選スケジュールがあやふやで国民に十分な政策を訴える機会が少ないらしい。

先の代表選のように35万人の党員、サポーターによる選挙だと民意も反映されようが、国会議員による選挙になれば、数の力になる。

小沢さんが言うように政治は闘争だから1人でも多くの数を確保した方が勝つ。そのためには、なりふり構わず各グループ・派閥に接近することになるが、自ずと政策は玉虫色になってくる。

その結果、政策の詰めの段階で曖昧さが仇になり、政局は混乱する。

或いは、小沢さんのごり押しで「何であの人が」という結果になるかも知れない。マニフェスト順守は与野党協調路線に水を差すことにもなる。

菅政権が未成熟政権で政治空白を作ったと批判されるが、だからといって今後マシな政権が出てくるかというとそうとは限らない。

政治の基本は、「数合わせ」であることに変わりはないからだ。

待ったなしの政局が続くが、今後の政局で大事なことは、どんな新体制であれ、がっかりしないことだ。

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