「野田さんで良かったわネ」、「海江田さんでは、小沢さんの傀儡だもの」。29日の我が家の夕食時の女性陣の会話だが、多くの国民がそう感じたのではなかろうか。今日は、11時頃から民主党代表選の中継に見入った。決選投票で野田さんが、38票差で海江田さんを破り、民主党の新代表になった。これで良かったのか。
1回目の投票は、海江田さん143票、野田さん102票、前原さん74票、鹿野さん54票そして馬淵さん24票。海江田さんは小沢、鳩山グループの基礎票160票を考えると伸びず、野田さんががんばったと言う感じだ。
2回目の決選投票では、両者目をつぶっての集計待ちだったが、野田さん215票、海江田さん177票で、野田さんが次期総理の座を勝ち取った。
以前のブログ記事「民主党代表選:総理選びに失敗しないために」で、短命政権に付きまとう総理選びでの失敗の原因は、「人気度トップの人間を選んでいること」と「小沢さんの推す人間を選んだこと」だと書いたことがある。
すべてがこうだとは言わないが、ここ5年ほどはそうなのだ。
そこで、今回はどうなのだろう。
世論調査でも人気度トップは前原さんだったが、2位に入れず落選だ。外国人違法献金問題とそれが原因で外相を辞めて間もない事への批判が原因なのか。当初は出馬せずと言っていたのに急に出馬することになり、一悶着あったことも響いているのかも知れない。スキャンダルで政治空白を作るのはもう御免だ。
そして小沢さんが担いだ海江田さんだったが、及ばなかった。党員資格停止処分中の身でありながら、代表選候補者選びに主役の役目を務めたことに非常な違和感を持った。小沢グループの議員は、海江田さんはつなぎ政権で、来年小沢本格政権を作るんだと気勢を上げていたが、民主党及び民主党政権の今を理解していないと感じた。
小沢さんの何処が良いのか。小沢さんでなければ何故、この国難を切り抜けられないのか。今は処分中の身であるが、どうして小沢さんは政権に協力して国民の生活を守る政治に参加できないのか。反主流派だから協力しない魂胆なのか。
今小沢さんのやっていることは、自分が代表の時に作成したマニフェストの見直しに反対したり、増税に反対して政権交代の原点回帰を主張しているだけで、今政権が困っている財源不足にどう対応しようとしているのかの説明がない。
そんな小沢さんが政権につけば、急に政治が進むのか。
人気度も低く、小沢さんが担いだ候補者ではない野田さんが、代表になり首相に就こうとしている。華は無く、財務省の言いなりと言われているが、どの程度期待できるのだろうか。
野田さんの代表選中の主張は、支持層拡大のため(?)に主張がブレた面もあるが、主張すべき点は主張していたのではないだろうか。今後は「実行する政治」を目指すというのだからやってもらおうではないか。
それでも民主党に付きまとうのは権力闘争である。いつも対抗馬の出た代表選後は「ノーサイト」を叫ぶが、いつも党内ゴタゴタが続く。要因の一つに小沢さんの存在、そして小沢さんを頼る議員グループが最大勢力を築いていることだ。
マニフェスト見直しか原点回帰か、それに関連しての3党合意、増税、復興財源、TPP,さらには大連立と党内主流派、反主流派の抗争は今後も耐えないだろう。
野田さんは、国会はおろか党内にも配慮しながらの政権運営を強いられることになる。
誰が総理になっても、この国難とも言うべき事態を解決していく事は至難の技ではない。大連立は無理だとしても、是々非々で広く会議を起こす事が大事である。
華もなく、面白みのない野田さんのように思えるが、人間味のあるいい人のようだ。お互いに信頼を取り戻し、本来の政治主導で「国民の生活」を守ってほしいものだ。
1回目の投票は、海江田さん143票、野田さん102票、前原さん74票、鹿野さん54票そして馬淵さん24票。海江田さんは小沢、鳩山グループの基礎票160票を考えると伸びず、野田さんががんばったと言う感じだ。
2回目の決選投票では、両者目をつぶっての集計待ちだったが、野田さん215票、海江田さん177票で、野田さんが次期総理の座を勝ち取った。
以前のブログ記事「民主党代表選:総理選びに失敗しないために」で、短命政権に付きまとう総理選びでの失敗の原因は、「人気度トップの人間を選んでいること」と「小沢さんの推す人間を選んだこと」だと書いたことがある。
すべてがこうだとは言わないが、ここ5年ほどはそうなのだ。
そこで、今回はどうなのだろう。
世論調査でも人気度トップは前原さんだったが、2位に入れず落選だ。外国人違法献金問題とそれが原因で外相を辞めて間もない事への批判が原因なのか。当初は出馬せずと言っていたのに急に出馬することになり、一悶着あったことも響いているのかも知れない。スキャンダルで政治空白を作るのはもう御免だ。
そして小沢さんが担いだ海江田さんだったが、及ばなかった。党員資格停止処分中の身でありながら、代表選候補者選びに主役の役目を務めたことに非常な違和感を持った。小沢グループの議員は、海江田さんはつなぎ政権で、来年小沢本格政権を作るんだと気勢を上げていたが、民主党及び民主党政権の今を理解していないと感じた。
小沢さんの何処が良いのか。小沢さんでなければ何故、この国難を切り抜けられないのか。今は処分中の身であるが、どうして小沢さんは政権に協力して国民の生活を守る政治に参加できないのか。反主流派だから協力しない魂胆なのか。
今小沢さんのやっていることは、自分が代表の時に作成したマニフェストの見直しに反対したり、増税に反対して政権交代の原点回帰を主張しているだけで、今政権が困っている財源不足にどう対応しようとしているのかの説明がない。
そんな小沢さんが政権につけば、急に政治が進むのか。
人気度も低く、小沢さんが担いだ候補者ではない野田さんが、代表になり首相に就こうとしている。華は無く、財務省の言いなりと言われているが、どの程度期待できるのだろうか。
野田さんの代表選中の主張は、支持層拡大のため(?)に主張がブレた面もあるが、主張すべき点は主張していたのではないだろうか。今後は「実行する政治」を目指すというのだからやってもらおうではないか。
それでも民主党に付きまとうのは権力闘争である。いつも対抗馬の出た代表選後は「ノーサイト」を叫ぶが、いつも党内ゴタゴタが続く。要因の一つに小沢さんの存在、そして小沢さんを頼る議員グループが最大勢力を築いていることだ。
マニフェスト見直しか原点回帰か、それに関連しての3党合意、増税、復興財源、TPP,さらには大連立と党内主流派、反主流派の抗争は今後も耐えないだろう。
野田さんは、国会はおろか党内にも配慮しながらの政権運営を強いられることになる。
誰が総理になっても、この国難とも言うべき事態を解決していく事は至難の技ではない。大連立は無理だとしても、是々非々で広く会議を起こす事が大事である。
華もなく、面白みのない野田さんのように思えるが、人間味のあるいい人のようだ。お互いに信頼を取り戻し、本来の政治主導で「国民の生活」を守ってほしいものだ。
写真:野田新代表の記者会見 2011.8.29 NHKテレビより
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