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2011年8月29日月曜日

これで良かったのか民主党代表選



「野田さんで良かったわネ」、「海江田さんでは、小沢さんの傀儡だもの」。29日の我が家の夕食時の女性陣の会話だが、多くの国民がそう感じたのではなかろうか。今日は、11時頃から民主党代表選の中継に見入った。決選投票で野田さんが、38票差で海江田さんを破り、民主党の新代表になった。これで良かったのか。

1回目の投票は、海江田さん143票、野田さん102票、前原さん74票、鹿野さん54票そして馬淵さん24票。海江田さんは小沢、鳩山グループの基礎票160票を考えると伸びず、野田さんががんばったと言う感じだ。

2回目の決選投票では、両者目をつぶっての集計待ちだったが、野田さん215票、海江田さん177票で、野田さんが次期総理の座を勝ち取った。

以前のブログ記事「民主党代表選:総理選びに失敗しないために」で、短命政権に付きまとう総理選びでの失敗の原因は、「人気度トップの人間を選んでいること」と「小沢さんの推す人間を選んだこと」だと書いたことがある。

すべてがこうだとは言わないが、ここ5年ほどはそうなのだ。

そこで、今回はどうなのだろう。

世論調査でも人気度トップは前原さんだったが、2位に入れず落選だ。外国人違法献金問題とそれが原因で外相を辞めて間もない事への批判が原因なのか。当初は出馬せずと言っていたのに急に出馬することになり、一悶着あったことも響いているのかも知れない。スキャンダルで政治空白を作るのはもう御免だ。

そして小沢さんが担いだ海江田さんだったが、及ばなかった。党員資格停止処分中の身でありながら、代表選候補者選びに主役の役目を務めたことに非常な違和感を持った。小沢グループの議員は、海江田さんはつなぎ政権で、来年小沢本格政権を作るんだと気勢を上げていたが、民主党及び民主党政権の今を理解していないと感じた。

小沢さんの何処が良いのか。小沢さんでなければ何故、この国難を切り抜けられないのか。今は処分中の身であるが、どうして小沢さんは政権に協力して国民の生活を守る政治に参加できないのか。反主流派だから協力しない魂胆なのか。

今小沢さんのやっていることは、自分が代表の時に作成したマニフェストの見直しに反対したり、増税に反対して政権交代の原点回帰を主張しているだけで、今政権が困っている財源不足にどう対応しようとしているのかの説明がない。

そんな小沢さんが政権につけば、急に政治が進むのか。

人気度も低く、小沢さんが担いだ候補者ではない野田さんが、代表になり首相に就こうとしている。華は無く、財務省の言いなりと言われているが、どの程度期待できるのだろうか。

野田さんの代表選中の主張は、支持層拡大のため(?)に主張がブレた面もあるが、主張すべき点は主張していたのではないだろうか。今後は「実行する政治」を目指すというのだからやってもらおうではないか。

それでも民主党に付きまとうのは権力闘争である。いつも対抗馬の出た代表選後は「ノーサイト」を叫ぶが、いつも党内ゴタゴタが続く。要因の一つに小沢さんの存在、そして小沢さんを頼る議員グループが最大勢力を築いていることだ。

マニフェスト見直しか原点回帰か、それに関連しての3党合意、増税、復興財源、TPP,さらには大連立と党内主流派、反主流派の抗争は今後も耐えないだろう。

野田さんは、国会はおろか党内にも配慮しながらの政権運営を強いられることになる。

誰が総理になっても、この国難とも言うべき事態を解決していく事は至難の技ではない。大連立は無理だとしても、是々非々で広く会議を起こす事が大事である。

華もなく、面白みのない野田さんのように思えるが、人間味のあるいい人のようだ。お互いに信頼を取り戻し、本来の政治主導で「国民の生活」を守ってほしいものだ。

写真:野田新代表の記者会見 2011.8.29 NHKテレビより

2010年9月14日火曜日

民主党代表選結果:民意と乖離する民主党国会議員


民主党代表選は、小沢さん491ポイント、菅さん721ポイントで圧倒的な差が付いた。メデイアの事前の世論調査では菅さんが圧倒的に優位だったが、民主党国会議員の選挙結果は6票差の菅さん412ポイント,小沢さん400ポイントの僅差だ。

バランスが取れていると言えばそうかも知れないが、民主党国会議員は民意と乖離している結果になったとも言える(勿論、党員・サポーターの投票結果の集計法にもよるが)。小沢さんは「国民の生活が第一」と約束したことは必ず守ると主張、菅さんは「元気な日本の復活」を次世代に残そうと言うが、訴える政策が民意と乖離していないか再検討すべきである。

ところが、菅優勢の世論調査は、「メデイアの恣意的な結果」で世論を操作していると批判する記事が目に付いた。大メデイアは街頭演説会での「小沢コール」を報じないとか、ネットの世論調査では、逆に小沢さんが圧倒的に優勢な結果を根拠にしていた。

街頭演説会では動員は当たり前であり、ネットは国家権力を背景にしている者には厳しい。
有権者は、そこの処はよく知っているはずだ。有権者だってメデイアに煽動されるほどバカではない。

小沢さんには「政治とカネ」の問題が付きまとう。小沢さんが代表→総理になったときの政治の混乱を考えたとき、「悪さ加減の少ない」のは菅さんと言うことになったのだろう。
今までに国会などで真面目に証人喚問などに応じていれば、こんなに大差での敗北はなかっただろう。

小沢支持派のキーパーソンが、「理解頂けるものと思う」と言っていたが、小沢さんヘのアレルギーは根深い。

民主党国会議員での僅差は仕方ないことだ。小沢さんに候補者として掘り起こされ、選挙資金をもらい、秘書に選挙を手伝ってもらっての当選では小沢さんに投票するしかないだろう。数とカネで戦うのが小沢流の政治手法だ。

小沢さんは敗北を受け「一兵卒でがんばる」と言うが、一兵卒が党内をかき回したり、大将に立候補したり政界を混乱させることだけは止めて欲しいものだ。

この政局にあって、国民が願っているのは「強い指導力、リーダーシップで何かやってくれることだ」。民主党国会議員の小沢支持の主要な要因だった。

菅さんは、1人での政治主導出はなく、412人全員参加で、412人が内閣だと言う。自由に全員が議論できる参加型民主主義、党内の開かれた政治を目指すという。多くの特命チームをつくり、立案、実行することにより政治主導に持っていきたいらしい。

しかし、みんなでギャーギャー言っていても拉致は明かない。総理として、政治家としてリーダーシップを発揮しなければならないが、菅さんには唐突な方針転換もさることながら、この辺が欠けると見られている(一閣僚としての責任と、総理としての責任ではその重さが違う)。

私は先に、代表選後の民主党について「大差の勝敗なら安定、僅差では不安定か」と言う内容の記事を投稿した。今回の230ポイント差が大差かどうか一概に判断が出来ないが、「国民の生活が第一」「元気な日本復活」を標榜するのであれば、党内の権力闘争は避けるべきだ。

人事や国会運営で権力闘争を繰り広げるのであれば、政権党の座から引き下ろされる運命にある。
写真:民主党臨時大会での代表選 2010.9.14 NHKテレビより