犬は「人類の最良の友」と言われているが、犬の存在、「ワンワン」は子供の成長ばかりでなく、見知らぬ人とふれあいに重要な役をしているのだ。
1歳と6歳の孫の保育園への送迎が私達夫婦の毎日の仕事だ。途中で下の孫が「ワンワン、ワンワン」と指差しながら声を張り上げる。散歩中の犬を見つけて叫んでいるのだ。
すると、散歩中の飼い主が笑いながら立ち止まってくれ、犬を抱っこして孫に近づけ触らせてくれる。孫はチョット怖そうにしていたが、ニコニコしながら手で触る。それから挨拶、会話が始まる。
「よく手入れされた良いワンちゃんですね」というと飼い主はうれしそうに笑う。洋犬で大きい犬が颯爽と歩いてきた。「大きい犬だね」と孫に言うと、飼い主が止まってくれた。その立ち止まった姿が、前を向いてキリットしている。「すごい犬ですね」というと「ありがとうございます」と言って去っていった。
飼い主のマナーも垣間見ることが出来る。
ワンちゃんが他人の家の塀にオシッコすると、飼い主がバッグからペットボトルを取り出し、水で洗い流す。道路わきにウンコをすると、ポリ袋を被せた手でウンコの処理をする。上の孫が「何しているの」と不思議そうに聞く。「他人に迷惑をかけない飼い主のマナーだよ」と教える。
午後の5時ごろになると、通りのあちこちで犬の散歩が見受けられる。街角では飼い主同士の会話がはづんでいる。情報交換の場になっている。
「ワンちゃん」は人間を癒し、子供の成長に貢献し、見知らぬ人との会話、お付き合いが始まるきっかけを作ってくれる。
でも、ワンちゃんにも老いて来ると介護が必要になるのは人間と同じだ。後ろ足がまずダメになる。犬が手押し車に乗って、老いた人間が押して散歩している姿を見ると、元気な時に楽しませてくれた犬を大事にしている姿が良く分かる。
「ワンちゃんは人類の最良の友」とは、うまく言ったものだ。
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