2011年11月20日日曜日

スパコン「京」:為替変動を予測し投資家の投機行動を抑えられないか



スパコン「京」が毎秒1京回の計算速度を持ち、2期連続で世界の首位に立ったという。なかなか実感できないモノであるが、そうだとすると今、一番困っている為替変動が世界経済を不安定にしていることに対して、為替変動を予測して投資家の投機的動きを抑制できないか。

このままでは、世界経済はクラッシュしそうなのだ。それを警告し防止する手立てをスパコンで出来ないか。

このスパコンの用途は広い。最先端の製品開発、医療分野、新薬開発、防災、地球環境問題、新エネルギー、新祖竿の開発そして宇宙の解明などが上げられている(富士通 スパコン「京」新聞広告より)。

私がスパコンの利用を身近に感じたのは「地球シミュレーター」での気候変動予測だった。地球上の気温の実測値が自然変動だけでは説明できなかったが、自然変動にCO2排出の要素を組み込むことによって実測値と予測値が一致したという。

そこから地球温暖化はCO2排出による人為説が主流となり、世界的にCO2排出量の削減が要求されている。しかし一方で、CO2排出説に異論を唱え自然変動説を主張する研究者も多いのだが、CO2がどういう要因でスパコンのロジックに組み込まれているのか説明がないことが不思議だ。

もっと身近には、通販サイトで知ることが出来る。私たちがネットで本や商品を注文したときに、「あなたの購入した本(商品)を選んだ人が、こういう本(商品)も選んでいます」という推薦商品を上げているが、これもスパコンでの情報処理の結果らしい。

ところで、今一番問題となっているのがドル安、円高基調が変わらない為替変動、世界的株安、政府債務問題にからんだ財政再建だが、この経済問題も強力な指導力で山積する難問に立ち向かっていくリーダーの不在など多くは政治問題なのだ。

政治的に安心感が読み取れれば市場も落ち着くだろうが、このままでは世界経済は大変なことになる。

市場は世界経済の将来をどう見ているのか。

今のような投機的状況が続くと世界経済は崩壊の危機に立つ。投資家自らの行動が投資をダメにするのだ。

何とかして防止するために近将来を予測し、政治で解決の道を選ぶ。投資家の心理を読み取って、為替変動に対応する金融政策、財政政策をどう打ち出していくか。スパコンの活用が出来ないか。

人間の行動心理を読むロジックは難しいかもしれない。コンピューターを使わず、人間がこつこつデータを集め、過去の実績を評価し、人間が考えることが一番のスパコンかもしれないが。

写真:スパコン「京」の新聞広告(富士通)

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