2023年4月2日日曜日

ウクライナ問題への取り組み:岸田総理のキーウ訪問、習主席のモスクワ訪問をどう考えるか

 どういうわけか、岸田総理のキーウ訪問と、習主席のモスクワ訪問が重なった。習主席はウクライナ問題でプーチンに何か提案できるのかと世界のメデイアは注目記事を並べたが、岸田総理の訪問は大きくは扱われなかったようだ。だから「岸田総理は習主席に負けた」という感想もあった。

しかしそうだろうか。岸田総理はG7サミットの議長として「ウクライナ問題」に取り組む意気込みだが、習主席は和平案を引っ提げてプーチンのたっての訪ロ要請にこたえた。

岸田総理のウクライナ訪問は、当初、日程、安全面で不可能ではないかという情報が流れ、おそらくただのG7メンバーならキーウ訪問もなかっただろうが、今回は議長であり、かつ広島での開催だ。何としてでも訪問したかったのだろう。

その一念で、インド訪問を機にキーゥ訪問を決行した。

ちょうどその時、中国の習主席がプーチンの招きでモスクワ訪問をし、岸田総理がキーウに付いた日には会談がされていた。メデイアは大きく習主席の訪問、会談を報じた。「和平12項目」も掲げ習ープーチン会談に期待が大きかったのだ。岸田総理はやっと遅まきながらの訪問達成で恥をかかずに済んだのだ。

岸田総理は安全確保ではウクライナ側に全面的に頼ったようだ。ルートもバイデン大統領の時と同じ列車による。あらかじめ、ロシアに事前通告していたとはいえ、戦争状態だ。速度を落としたし、途中で止まったりしながら位置の特定をされないようにしたらしい。

G7では「ウクライナ侵攻」が大きなテーマになる。インドをはじめ招待国も多く、参加国は結束し団結すべきだ。何しろウクライナ寄りの会議だから和平案などはできないか。

一方、ロシアは中国の12項目の和平案を尊重すると言ったそうだ。しかし、直後に日本海ではミサイルの発射訓練をしたり、ベラルーシと戦術核配備で合意したという。ロシア。プーチンにとっては和平など考えられないのか。

ゼレンスキー大統領は12項目の和平案を見ていないという。そうだとすると習主席の「和平への仲介」は嘘なのか。

米露の抗争の間隙を縫って経済支援で勢力拡大を狙っているのか。

岸田総理のキーウ訪問、習主席のモスクワ訪問をどう評価するか。いつになったら評価できるのか。

0 件のコメント: