2023年4月1日土曜日

今日の新聞を読んで(604):今、米国で一番大事なのは大統領の権威ではないか

 

朝日新聞 2023.4.1

何とかできないのか、今のアメリカの政治情勢、これだから世界における米国の威信は落ち込んでいないか。特に大統領の権威だ。新聞報道ではまたまたあのトランプ氏が大統領選に挑むという。さらに共和党では多くの支持があるらしい。しかしトランプ氏には現役時代に多くの疑惑事例が挙がっており、訴追される可能性が大きいのだ。

それを回避するためにもトランプ氏は大統領選に向け支持をあおる。トランプ疑惑の疑惑、訴追の背後には民主党の存在があることで影響が大きいのだ。

新聞報道ではかって、民主党候補だった検察官がニューヨーク州法に基づき、ポルノ女優との不倫関係を「口止め」した13万ドルのカネを顧問弁護士が肩代わりしたが、トランプ側は「弁護士費用」として虚偽記載したという。トランプ氏は大統領に就任してた後、弁済したという。

しかし、これより重大なのは、就任時の3つの疑惑ですでに新聞などで大々的に報じられ私たちも知ることができる。

一つは連邦議会議事堂への襲撃をあおった件、2つ目は機密文書持ち出し事案、3つ目は大統領選結果を覆そうとした疑惑だ。どれも民主政治にあってはやってはいけない行為だ。要点はトランプ氏自身がどの程度関与したかだろう。なかなか認定が難しいと思う。

さらに大統領は就任中に海外の要人からプレゼントされた物品についても金額によっては国の保管になるらしい。安倍元総理がゴルフ好きのトランプ氏に30万円もするゴルフ道具をプレゼントしたことは有名な話だが、その行方が不明だというのだ。

トランプ氏は実業家、自分の得になることに勢力を尽くした。北の金委員長との会談も劇場型の政治だったが、成果はなかった。ボルトン氏の回想録からもトランプ政治がよく見えてくる。

米国の民主党vs共和党の力関係は即、世界政治にも影響する。米国内だけのいざこざではない。

米国の「弱腰外交」が1年前のロシアのウクライナ侵攻を決断させたと言われている。プーチンがウクライナ侵攻を匂わせたとき、バイデン大統領がNATO加盟国同様にウクライナを支持し、万一の時はロシアと戦う用意があるとでも発言していればプーチンは侵攻をあきらめたともいわれている。

共和党がウクライナ侵攻でのウクライナ支援をどうかっが得ているか。その背後にはトランプ氏がいるのだ。




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