2011年5月8日日曜日

きしむ日本列島、次の巨大地震は何時?何処?









5月7日、21時47分ごろ震源を紀伊水道とするM4.1の地震(震度3)があったことをテレビが伝えた。もしかして南海地震との関係かと思い気象庁のHPで確認したら22時にも2度目の地震だ。3月11日のM9の東北地方太平洋沖地震以来、日本列島はきしみ、「次は何時、何処だ」が頭から離れない。外出時電車の中を見渡し、皆どう考えているのだろうかと思うことがある。

余震も続いている。3月15日の静岡県東部地震はM8クラスの東海地震の震源域に近かったために、「もしかして」と思ったが気象庁は誘発させる可能性はないと否定した。4月7日の宮城県沖での震度6強の余震は、想定されていた宮城県沖地震とはタイプが違うそうで、さらに最大余震が起こるかも知れないのだ。

日本は、東日本をのせた北米プレート、太平洋プレート、フィッリッピン海プレート、西日本がのっているユーラシアプレートが絡み合っている。この地震以降、いろんな警告が地震研究者から出されている。

この巨大な地震は、付近の海域や遠方の内陸部の地盤にひずみが貯まり、地震が起きやすい状態になっているという。ひずみが解放された反面、逆に貯まる所もあるのだ。房総沖、三陸沖中部、岩手県沿岸部、長野西部、中部、北陸地方が指摘されている(京都大防災研究所)。房総沖は以前から良く指摘される箇所だ。

東大地震研究所は、伊豆・箱根を含む静岡県東部から神奈川県西部に至る地域、茨城県南西部と東京湾北部から銚子に至る地域で地震が起こりやすくなっているという(朝日新聞2011.5.5)。

宮城県沖地震はM7.5で30年以内に99%の確率で発生すると地震調査研究推進本部が予測していたが、東北地方太平洋沖地震は、この辺の3つの震源域が今回同時に動いた連動型地震でM9という最近経験したことのない巨大地震になった。

連動型の地震が想定されているのは、東海・東南海・南海地震の同時発生で単独で起こってもM8以上だから、連動すれば巨大な地震になる。当然津波も伴うが、過去には悲惨な津波災害が報告されている。名古屋、大阪、東京の首都圏は想像を絶する災害になるかも知れない。中部電力の浜岡原発をどう処理するかは原発震災の防止のキーポイントだ。

気象庁のHPから地震の発生状況を見てみた。3つの地方に分け、最新1時間に発生した地震、情報発表した地震、震度1以上はすべて、内陸の浅井地震はM1.5以上、それ以外はM4以上がプロットされている。縮尺も違っているので調整し、日本地図全体で見れるようにしてみた(2011/05/07 00:00~2011/05/08 06:10)。

それによると、日本至る所で地震が発生しているが、岩手、宮城、福島県沖は圧倒的に多い多発地帯であるが、不思議なことに茨城沖で南下が止まっている。

その原因は、海洋研究開発機構の調査で、フィリッピン海プレートの北端部が、地殻破壊の房総半島沖への南下を食い止めているのだ(読売新聞2011.3.24(夕)。

5月7日の紀伊水道を震源とするM4.1の地震は南海地震の想定震源域の端に位置するように思える。ここは2004年9月5日19時07分M6.9,23時57分M7.4、津波警報60~90cmの紀伊半島沖地震が発生。スワッ東南海地震に関連かと思ったが、気象庁は関連性を不明とした。

地震発生確率8%でも起こった兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)、80%を越えてもまだ起こらない東海地震、「何時起きても不思議ではない巨大地震」があるのだ。




写真左:地震発生状況 気象庁HPから調整


写真右:2004.9.5紀伊半島沖地震 2004.9.6 NHKおはよう日本

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