2011年5月11日水曜日

菅総理の政治手法:新たな課題に飛びつき、「オレがオレが」の独裁、国は大混乱



菅総理は記者会見で、首相の給与とボーナスを返納すると表明したが、いっそのこと「座」も返上できないか。常に新しい課題に取り組まなければ存在価値が無くなる市民運動感覚、「オレがオレが」の自己流独裁政治、そして国は大混乱を極めている。

今の日本の菅流政治は、緊急事態へも対応できず、打ち出す政策、行動は「パフォーマンスか」と揶揄されっぱなしで、真剣な政治が国民の目から消え去っており、いい加減にしないかと言いたくなる。

司令塔なき会議が多すぎ、議論はするようだが先送りが多く何も進まない。「オレがオレが」と細かなことも自分で決めなければ気が済まず、「責任はオレが取る。存分にやってくれ」が言えないリーダーだ。

何か新たなコトをやっていなければ存在価値を失う市民運動出身らしく、次々新しい政策課題見つけ、飛びつくが、限られ側近頼りで政権内・党内議論も不十分らしく政策推進の力がない。

組織の動かし方も稚拙だ。巨大な組織と知恵を持つ官僚を使いこなせず、標榜する「政治主導」は「自己流政治主導」で大いなる勘違いのパフォーマンスだ。

震災前までは、もう少しで「菅おろし」と期待されたが、党内抗争をやっているときでは無かろうと萎んでしまった。民主党内でも多数派を構成する(?)小沢グループが小沢再登板の機会を伺うが、「越山会」の政治資金疑惑で、水谷建設から裏金提供の事実が裁判で供述されては再登板の目は無くなった。

民主党内に「ポスト菅は誰か」と言っても思い当たらない。野党の協力を取り付けるには「菅退陣」の担保が必要だが、自ら辞める気配がない。

自民党谷垣さんで期限付き連立内閣が樹立できるのか。谷垣さんならこの苦難の政治状況を乗り切ることが出来るのか。やっぱり菅さんしかいないのか。

渡部恒三さんが「後は菅君の人間性だ」と言ったことがある。民主党は「人間性に問題がある」菅さんをどうして」総理に担いだのだ。

政権党として、民主党両院議員総会で総括し出直せ。


写真:菅総理記者会見 2011.5.10 NHKテレビより

0 件のコメント: