民主党は政権公約で誓った「4年間は増税しない」を修正するのか、遵守するのか。野田総理は税と社会保障の一体改革は長い間の懸案事項であり「先送りせず」と言うが、消費税増税の是非が国政を二分しようとしている。党内に反対意見があることから対立を回避するために、民主党幹部は素案に時期を明記するのは時期尚早という。
鳩山元首相は「4年間は増税しない」と政権についたが、菅元首相は参院選で「消費税10%」を唐突にぶち上げ、反対が強いと見ると「議論に入る事態はいいだろう」とトーンダウンしたが、選挙では増税は禁句なのだ。
「官僚は大ばか者」と政治主導を強引に進めていたが、国会審議で自民党の西田議員に「乗数効果?」と聞かれ答弁できなかったことから財務官僚に屈した格好になり財務省の言いなりになったというが、一概にそうでもなさそうだ。
財政再建に力を入れて後世に名を残そうとしたのではなかろうか。そもそも政治手法がパフォーマンス中心で鼻摘まみ者の感もあり目的を達成せず政権の座から引きずり落とされた。
続く野田首相になってから、財政再建、税と社会保障の一体改革はより強く推し進められるようになって今に至った。
それほど力を入れなければならない政治課題であれば、何故2009年の政権交代時のマニフェストに掲げなかったのか。予算の相組み替え、ムダの排除で財源は確保できると見たのだろうが、政権を得たかった民主党は増税を避けた。
2012年度予算案でも、民主党のマニフェストはことごとく縮小、総崩れの様相を呈した。選挙を控えての緊縮財政・政策は有権者の支持を得にくい。財政再建の趣旨とは反する道を「まやかし予算」で進む道を選んだことになる。
困ったことに政権与党内が民主党マニフェスト修正派の民主党政権、執行部と遵守派の小沢、鳩山グループの「遵守せよ」、「国民との約束を破っては政党は成り立たない」と二分することになった。
これでは国会運営もうまくいくはずがない。野党にしてみれば、協議の前に、「まず党内をまとめて来い」と言うことになる。先の国会審議でも政権与党がまとまっていないと攻撃されていた。
そもそも公約となるマニフェストについて十分認識されないうちに、国政選挙で採用されることになった。勢いのある民主党は、財源は何とかなると楽観し、あれもこれもと自民党政権とは180°違った政策を掲げ、一方の守勢に立った自民党は、民主党のマニフェストを待って公表した。
目標を掲げて政策を進めることに異論はないが、そのプロセスが当初考えていた道からそれることになれば、修正しながら最終目標を達成すると言うのが、品質管理、環境管理であるISO9000、14000シリーズの考え方だ。政治だって使えるのだ。
でも、財源が不足して目標達成が出来なくなれば、財源を確保する方策を考えなければならないが、目標自体を変えることになれば、国民の信を問い直さなければならない。
反対に、マニフェスト遵守をあくまで訴えるのであれば、どのようなプロセスでたっていできるのかを明確に示す必要がある。ところが鳩山、小沢グループの側からは何ら方策が示されていない。
党内で議論されたのかと思っていたが、それぞれのグループは、それぞれの機会に発言しているだけで一致点は見つかっていない。
うがった見方をすれば、民主党最大派閥の遵守派がいることによって、更には鳩山さん、小沢さんが率いていることによって、まだ民主党離れを防止できると思っているのだろうか。
マニフェスト修正派には、目標を守れなかった大きな責任があるし、遵守派にも政策遂行への道すじを説明する責任がある。
混乱を続けていては、国内外から信頼を落とすことになる。政権与党の民主党の無様な姿を見るにつけ、自民党はどうなのかということになる。政権を担っている与党と野党の立場での発言の重さは違う。
2012年は政権奪取向けて決戦の年だという自民党のマニフェストもしっかり議論する必要はないか。
鳩山元首相は「4年間は増税しない」と政権についたが、菅元首相は参院選で「消費税10%」を唐突にぶち上げ、反対が強いと見ると「議論に入る事態はいいだろう」とトーンダウンしたが、選挙では増税は禁句なのだ。
「官僚は大ばか者」と政治主導を強引に進めていたが、国会審議で自民党の西田議員に「乗数効果?」と聞かれ答弁できなかったことから財務官僚に屈した格好になり財務省の言いなりになったというが、一概にそうでもなさそうだ。
財政再建に力を入れて後世に名を残そうとしたのではなかろうか。そもそも政治手法がパフォーマンス中心で鼻摘まみ者の感もあり目的を達成せず政権の座から引きずり落とされた。
続く野田首相になってから、財政再建、税と社会保障の一体改革はより強く推し進められるようになって今に至った。
それほど力を入れなければならない政治課題であれば、何故2009年の政権交代時のマニフェストに掲げなかったのか。予算の相組み替え、ムダの排除で財源は確保できると見たのだろうが、政権を得たかった民主党は増税を避けた。
2012年度予算案でも、民主党のマニフェストはことごとく縮小、総崩れの様相を呈した。選挙を控えての緊縮財政・政策は有権者の支持を得にくい。財政再建の趣旨とは反する道を「まやかし予算」で進む道を選んだことになる。
困ったことに政権与党内が民主党マニフェスト修正派の民主党政権、執行部と遵守派の小沢、鳩山グループの「遵守せよ」、「国民との約束を破っては政党は成り立たない」と二分することになった。
これでは国会運営もうまくいくはずがない。野党にしてみれば、協議の前に、「まず党内をまとめて来い」と言うことになる。先の国会審議でも政権与党がまとまっていないと攻撃されていた。
そもそも公約となるマニフェストについて十分認識されないうちに、国政選挙で採用されることになった。勢いのある民主党は、財源は何とかなると楽観し、あれもこれもと自民党政権とは180°違った政策を掲げ、一方の守勢に立った自民党は、民主党のマニフェストを待って公表した。
目標を掲げて政策を進めることに異論はないが、そのプロセスが当初考えていた道からそれることになれば、修正しながら最終目標を達成すると言うのが、品質管理、環境管理であるISO9000、14000シリーズの考え方だ。政治だって使えるのだ。
でも、財源が不足して目標達成が出来なくなれば、財源を確保する方策を考えなければならないが、目標自体を変えることになれば、国民の信を問い直さなければならない。
反対に、マニフェスト遵守をあくまで訴えるのであれば、どのようなプロセスでたっていできるのかを明確に示す必要がある。ところが鳩山、小沢グループの側からは何ら方策が示されていない。
党内で議論されたのかと思っていたが、それぞれのグループは、それぞれの機会に発言しているだけで一致点は見つかっていない。
うがった見方をすれば、民主党最大派閥の遵守派がいることによって、更には鳩山さん、小沢さんが率いていることによって、まだ民主党離れを防止できると思っているのだろうか。
マニフェスト修正派には、目標を守れなかった大きな責任があるし、遵守派にも政策遂行への道すじを説明する責任がある。
混乱を続けていては、国内外から信頼を落とすことになる。政権与党の民主党の無様な姿を見るにつけ、自民党はどうなのかということになる。政権を担っている与党と野党の立場での発言の重さは違う。
2012年は政権奪取向けて決戦の年だという自民党のマニフェストもしっかり議論する必要はないか。
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