2012年1月18日水曜日

野田総理の政治手法:これじゃ菅前総理の二の舞では


首相官邸
野田総理の人気挽回は、消費税
増税に先行する行政改革、政治改
革にサプライズしかない?

野田総理の政治手法が、当初の低姿勢から強圧的姿勢に変わってきた。これじゃ菅さんお二の舞では。代表選で泡沫候補から小沢系候補の海江田さんを破り、一転代表を勝ち取った背景もあり、当初は低姿勢で政治を進めようとしたが避けて通れない消費税増税では野党ばかりか予党内からも強い反対があり、不退転で取り組むといった手前、強行姿勢に転じたのだろうか。

「消費税増税法案がつぶれたらどうなるか考えよ」と言ってみたり、衆院解散の可能性にも触れてみたり、何やら菅前総理の政治手法と似てきたではないか。野田総理も菅前総理の二の舞になるのか。

菅前総理は何で引きずりおろされたのか。

市民運動家出身らしく、次から次へ政策を打ち出し支持率を上げようとした。しかし消費税増税、TPP参加、脱原発など重要政策を十分な党内議論もせずに唐突に打ち出す。あらゆる場面で「俺が、俺が」のパフォーマンスは政界でも嫌われた。政治主導と言って、官僚を排し原発事故では身内を優先するあまり、初動ミスで被害を拡大した責任を問われた。最初は、脱小沢で支持率を上げたが長続きはしなかった。

おまけに自分が進めようとする政策がうまくいかなくなると、野党を挑発する発言も相次いだ。

野田総理も今、消費税増税法案がつぶれたらどうなるか、野党自民党も消費税増税10%を唄っているではないかと協議に加われと挑発しているようだ。

当然、菅内閣でもそうだったように野党は反発し、議論に加わらず解散・総選挙を主張する。総理は伝家の宝刀である解散の可能性を臭わせるが、選挙になれば民主党が大敗するのは目に見えている。それでも政治的には今年が解散・総選挙の年なのだ。まずは民主党の代表選、自民党の総裁選がどうなるかだが、それより前の解散・総選挙の可能性も挙げられている。

人気のない、支持率の落ちた総理では政治は前に進まず、解散・総選挙も脅しでしか使えず八方塞がりだ。

野田総理にとっては、先行すべき行政改革、政治改革でサプライズをするしかないが・・。

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