4月14日に発生したアイスランド火山の噴火で、大量の噴煙が流れだし欧州の主要空港を閉鎖させ、物流をはじめ、経済に大きな影響を与える危険が出てきた。もくもくとわき上がる噴煙を見るとその脅威が伝わってくる。
ところが驚いたことに、このアイスランド火山噴火と、我が国の浅間山の噴火は過去には全く同時期に発生しているのだ。
アイスランドでは1783年に、今回の噴火の地点から60kmほど離れたラカギガル火山列でも噴火し、北半球で気温低下が起きたという。
1783年というと、浅間山が大噴火した天明の大噴火がある。大洪水が発生し利根川流域で甚大な被害が発生し、大飢饉ももたらした。
この噴火で、火口の東側に位置する軽井沢から碓氷峠、高崎などに降下火破物が堆積、軽井沢で180cm、坂本で120cmの火山灰が積もり、家屋倒壊や火災が発生した。碓氷峠は2~3ヶ月不通になり、火山灰は成層圏まで達し、世界中の気候変動の要因となった(この項「火山災害の研究」 損害保険料率算定会 平成9年9月)。
「天明の大飢饉」と言われているが、アイスランドの火山噴火も影響していたことになる。
アイスランドでは、1783年と今回の2010.4月14日の大噴火であるが、浅間山はどうだったのか。
新聞報道によると、気象庁は4月15日に浅間山噴火警報を解除している。と言うことは同じ時期に浅間山も噴火の危険があったのだ。
浅間山は、1783年以降も小規模の噴火をしているらしい。その状況は、寺田寅彦の随筆集(第5巻)「小爆発二件」で知ることが出来る。昭和10年8月の4,17日に噴火を経験している。物理学者としての観察は鋭い。
アイスランドの火山噴火は決して他人事ではないのだ。
噴火にあった日に東京に帰ろうと沓掛駅で汽車を待っていると、今浅間山から下りてきた学生と4人づれの登山者が登山道を上りかけていた。学生は「何でもない、何でもないですよ」と言うのを聞いて、寅彦は「ものをこわがらな過ぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることは難しい」と書き残している。
ところが驚いたことに、このアイスランド火山噴火と、我が国の浅間山の噴火は過去には全く同時期に発生しているのだ。
アイスランドでは1783年に、今回の噴火の地点から60kmほど離れたラカギガル火山列でも噴火し、北半球で気温低下が起きたという。
1783年というと、浅間山が大噴火した天明の大噴火がある。大洪水が発生し利根川流域で甚大な被害が発生し、大飢饉ももたらした。
この噴火で、火口の東側に位置する軽井沢から碓氷峠、高崎などに降下火破物が堆積、軽井沢で180cm、坂本で120cmの火山灰が積もり、家屋倒壊や火災が発生した。碓氷峠は2~3ヶ月不通になり、火山灰は成層圏まで達し、世界中の気候変動の要因となった(この項「火山災害の研究」 損害保険料率算定会 平成9年9月)。
「天明の大飢饉」と言われているが、アイスランドの火山噴火も影響していたことになる。
アイスランドでは、1783年と今回の2010.4月14日の大噴火であるが、浅間山はどうだったのか。
新聞報道によると、気象庁は4月15日に浅間山噴火警報を解除している。と言うことは同じ時期に浅間山も噴火の危険があったのだ。
浅間山は、1783年以降も小規模の噴火をしているらしい。その状況は、寺田寅彦の随筆集(第5巻)「小爆発二件」で知ることが出来る。昭和10年8月の4,17日に噴火を経験している。物理学者としての観察は鋭い。
アイスランドの火山噴火は決して他人事ではないのだ。
噴火にあった日に東京に帰ろうと沓掛駅で汽車を待っていると、今浅間山から下りてきた学生と4人づれの登山者が登山道を上りかけていた。学生は「何でもない、何でもないですよ」と言うのを聞いて、寅彦は「ものをこわがらな過ぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることは難しい」と書き残している。
写真左:アイスランド火山噴火を報じるニュースゼロ 日本テレビ
写真右:浅間山の小噴火で発生した噴煙 2009.4.9
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