2010年4月29日木曜日

小沢さん 早く辞任を!


長い間、政治資金で疑惑が持たれていた小沢さんに、検察審査会の強制起訴の可能性が高まってきた。先の地検の「不起訴処分」に疑問を持っていたので、真相究明の道が開かれることを望んでいる。

しかし、民主党には、またまた小沢さん擁護の悪い動きが出てきた。検察審査会の見直しをしようと言うのだ。小沢さんに係わることでは、政治資金規正法違反容疑の捜査中に、検察が情報リークしているのではないかとの疑念から、その検証委員会を設置する動きがあった。

折角、国民が望んで達成した「政権交代」だったが、小沢さんに担がれての鳩山政権への失望、「政治とカネ」では2人共に十分な説明をしようとせず、うやむやのまますごそうとしたために、石川、小林議員の疑惑追求、責任追及が出来ぬまま腐敗体質の温存となっている。

鳩山政権の支持率急落の要因であるリーダー・シップも欠如は、政権内での政策・発言のブレ、民主党での代表としての役割を果たしていないも関係する。小沢さんの機嫌を取って総理の座に連綿としようとし、国民目線の正常な判断力を失っているとしか思えない(もともとそう言う人間だったのかも知れないが)。

小沢さんの理想とする政権交代が可能な二大政党への実現は、民主党の圧倒的多数の議席確保で達成されたかに見えたが、今では、「何だ民主党になっても変わらないじゃないか」という感情が出てきた。

小沢さんが牛耳る民主党政権だからそうなのか。もし小沢さんがいなかったら、どんな政権になっていたのか。英国では二大政党制に飽きられて第三極が期待されそうだ。我が国でも新党が乱立し、「みんなの党」が台風の目になってきそうだ。

小沢さんにとって、未だ改革途上かも知れないが、この辺で一線から身を退くべきだ。

「理想的政治家でない」小沢さんが主導する政治改革には、必ず「裏」がある。

族議員の弊害を防止するために、陳情、請願を民主党幹事長室に一元化した。大義名分は良さそうに見えたが、民主党言い換えれば小沢さんに利権を集中し、自民党をぶっ壊す目的だったのだ。二大政党制を目指しているとは思えない。

国会での委員会で、大臣の答弁に代わって官僚が答弁する姿に疑問を感じていたので、官僚答弁を禁止する考えには、ある意味では賛成だが、小沢さんの目的は「法制局長官」の答弁を禁止しようとすることだ。憲法など法解釈を時の政権で、いかようにも出来ることには疑問を感じる。案の定、官房長官が立ち往生し、法解釈の担当大臣を指名することになった。

政党助成金も小沢さんの主導だと言われている。国会議員は選挙資金に患わされず、国会の活動に専念することを念頭に、税金から政党助成金を拠出するようになった。年間300億円を越え、民主党は年間175億円に近いという。しかし、小沢さんは民主党国会議員に平等に配っているのではなく、小沢さんの恣意的配分になり、おまけに解党、結党で政党助成金の残金の扱いが不透明になっているという。それが小沢さんの個人資産に化ける可能性があったというのだから許せない。

おまけに、政党助成金が配られているにもかかわらず、政治家の資金集めは後を絶たない。小沢さんの西松建設に係わる嫌疑はその代表的なモノである。「いまだに、にそんなことをやっていたのか」と感じる国会議員が多いようだ。

一方で、小沢さんの言う国会改革も賛同する事項も多い。逆説的に言えば、小沢さんの政治資金疑惑が明るみに出たために、政治資金規正法改正の動きも出てきた。小沢さんの功績かの知れないが、御多分にもれず抜け穴を確保しての、改正案のようだ。

小沢さんには、今まで数々の疑惑が叫ばれてきたが、一向に解明されていない。これを機に辞任して欲しい。

「何もやましいことはない」と主張するのであれば、強力な権力をバックにするのではなく、一個人として戦い「真相」を究明して欲しい。


誤解したままの多くの国民の支持を悪用しないで欲しい。
写真:幹事長続投を宣言する小沢さん 2010.4.28 テレビニュースから

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