2015年1月20日火曜日

民主党自主再建の成否:固定観念で民主党を見るのを止め、プラス思考で育成できないか

民主党自主再建を固定観念で見るのを止めプラス思考で野党第一党としての地位を確保し政権交代が出来る2大政党の一つとして民主党を育てなければならないのではないか。民主党自主再建派の岡田さんが新代表に選ばれたが、「誰がなっても変わらない」「党内で熟考し最後はリーダーが決める政党文化が必要」と保守系、リベラル系が混在する政党で「まとまりのなさ」が相変わらず続くとみている。

私も19日、「岡田・新民主党に何を期待するか、否期待出来るか」と言う内容の記事を掲載したがご多分に漏れず、民主党再建の難しさを強調しすぎた。民主党の立ち位置は「中道」と言い、保守系、リベラル系の混在を良い意味では「多様性」と言っているが結局のところは「曖昧さ」のことで、これでは一強自民に対峙できないと言うことだった。

ところが、「チョット待てよ」という気になった。20日朝、NHKラジオで「ABC理論」の話を聞いて、民主党もそう見られているとすると「気の毒だなあ」と感じたのだ。

ABC理論とは、A:出来事、B:思い込み、固定観念、C:その結果導かれる感情、行動と言うことになる。出来事が原因で感情、行動が起きるのではなく、出来事をどう受け取ったかで感情、行動が起きるというのだ。この「どう受け止めるか」が私たちの固定観念であり、思い込みなのだ。

皆、自分勝手に思い込んで出来事を評価、判断しているのだ。

今の民主党、これからの民主党も民主党政権時のゴタゴタ、肝心なところでまとまらず、分裂、離党を繰り返すという固定観念、思い込みが強く民主党が信を取り戻すまでに至っていない。これでは、政策も曖昧で、自民の対立軸になれず、政権を託す政党にはなれないというのだ。

そこで、こう言った固定観念を捨て民主党をプラス思考で育成する手を考えて見る必要があるのではないか。

政策はこれから出てくるだろうから、取り敢えず新聞に載った人事でも考えてみよう。幹事長に枝野さん、政調会長に細野さんだ。

枝野さんは海江田体制でも幹事長だったので続投と言うことだが、岡田さんは「最も信頼できる人」として登用したという。いち早く岡田さんを支持したお返しと見られがちだが、党運営の手堅さ、自民安倍政権に対案を突きつけて対峙していく能力を期待したい。曖昧な政策は批判の的になる事も知っているはずだ。

細野さんは代表選での対立候補で政治の世界では選挙後、要職で答える慣例がある。自民党でも総裁になるには数度の総裁選を経験しなければならなかった。今回もそれに答えたと見るべきだろうが、民主党も「若さ、世代交代」で無党派層の支持も得ようとする現れではないか。でも決して「風頼み」の政治であってはならない。

代表戦で戦ったもう一人の候補者、長妻さんも要職で起用することを考えているようだ。自民党政権が一番手強い相手は長妻さんだと言っていたが、政策に通じた論客として自民党と対峙できる地位が良いのではないか。

メデイアも民主党のマイナスイメージばかりの報道ではなく、プラス思考でエールを送ってはどうか。安倍総理から「偏向報道が目立つ」とクレームが付くぐらいのことをやってはどうか。


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