GPS 電子基準点 |
広がるのか? GPSの地震予測への活用。特に知識があるわけではないが、「GPS」,「地震予測」というキーワードの記事が目に止まるとついつい読んでしまう。今週号の週刊ポスト(2015.1.16/23)の新聞広告で「MEGA地震予測2015年の危険エリア」が目につき購入した。
MEGA地震予測 2015年の危険エリア地図 週刊ポスト2015.1.16/23 |
地殻変動は地震にとっては重要な要素で、GPSの測定は精度も良く信頼できる。東大名誉教授で測量学の権威である村井先生は、地殻の隆起、沈降ばかりでなく、水平方向の動きで「歪み」も推測し「MEGA地震予測」で的中率の高さも評価されている。最近では長野県北部地震を的中させたが、GPS測定では白馬で異常隆起を記録しているのだ。
それによると、地殻変動としては4cmの上下動を警戒ラインとしているが、最近の異常変動から今年前半は警戒が必要だとして北海道十勝、釧路、根室ゾーン、奥羽山脈ゾーン、首都圏・東海ゾーン、南海・東南海ゾーン、九州・南西諸島ゾーンの5つのゾーンを警戒ゾーンとして震度5以上の地震発生の可能性が高いという。
GPS測定に限らず、このゾーンは各専門家がそれぞれの理論で警戒を訴えている地域だ。
ところが、喜ばしいことにGPSの活用が広がろうとしていることだ。
朝日デジタル(2015.1.1)によると、国土地理院と東北大がGPSの動きを集約し地震の震源や規模を素早く特定する技術を開発し今年度から運用を始め、ウェブサイトでも公開を予定しているという。
「REGARD」システムと言うらしい。東北地方太平洋沖地震では気象庁の地震計が振り切れてMの推定に時間がかかり当初のM7.9からM9に変更した記憶は新しい。その反省からM8クラスの巨大地震にも対応できるシステムで、データが公開されるのは嬉しい。
国民の一人でも多くが地殻変動に興味を持てば、地震、火山噴火などの自然災害への対応も開けてくる。
また、巨大地震などの自然現象は宇宙空間にも大きな影響を与えるらしい。GPSを使い電波速度と電離圏の電子密度の変化を「波紋」としてとらえれば津波の発生点を特定できることを情報通信研究機構が見つけた(毎日新聞2014.10.9)。
いろんな分野の研究者がGPS技術を使って研究すれば、地震予知も夢ではなくなるのではないか。
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