“さようならSTAP細胞、小保方さん”と言っても「誰が」「何で」と考えると後味の悪い結果になったが、理研OBで著名な研究者である石川さんが小保方さんを若山研究室からES細胞を盗み出したと言う容疑で兵庫県警に刑事告発した。兵庫県警は告発を受理して捜査に着手すべきだ。
調査委員会が「STAP細胞はES細胞の可能性が高い」と言っても「誰が混入させたか」が明確に出来なければ調査も中途半端で終わることになる。専門家もそこのところを問題視する。捜査権がない調査委員会が調査しても本人達が「自分はやっていない」と言えば、それ以上は突っ込んで調査できない。力不足は否めないのだ。
ところが捜査権のある検察とか警察が捜査に着手すると、今まで「やっていない」と言っていた人間が「私がやった」と白状する事態になる事が多いのだ。今回もその可能性が強いのではないか。
生ぬるい調査委員会の調査結果に加えて、理研は早々と調査を打ち切った。更に悪いことにこの事件の責任も理事長らの報酬の1/10カット、3ヶ月で濁そうとしている。
理研OBの石川さんは、理研が動かないのであれば自分が替わって更なる追求を続けるということで刑事告発したのだろう。
FRAIDAY(2015.2.6)に「若山さんからES細胞を盗んだのは彼女しかいない。証拠も揃っている」と小保方さんを刑事告発するという記事が掲載された。
石川さんはCDBの関係者から独自に証拠、資料集めをし小保方さんが「何をしたか」はっきり認識できたという。
それによると、3月頃から小保方さんがコソコソと細胞サンプルを廃棄、STAP細胞には関係ないES細胞のサンプルが小保方さんのフリーザーに保管されていたが、若山研究室が紛失した状態のまま小保方さんのフリーザーに保管されていたというのだ。
そのFRIDAYの記事から数日後、メデイア(名前は忘れた)のWEB版で石川さんがCDBを管轄する神戸水署に窃盗容疑で告発したという記事が目についた。
それには代理人(?)という弁護士のコメントも載っていた。「関係ない人がどういう法律構成で訴えたのか」と批判する内容だったと思う。弁護士は小保方さんが「やっていない」と言えば白の立場で弁護することになり真実の解明から遠ざかる恐れもある。テレビドラマで弁護士が「事実をはっきりさせることも弁護士の役目」と容疑者に不利なことをやっている例もあるが、これは稀だろう。
神戸新聞(2015.1.27)によると、石川さんの刑事告発を受け、理研が「要請があれば捜査に協力する。理研として更に何が出来るかも慎重に検討中」とコメントを出したらしい。
何を今更と言いたい。今まで調査委員会の調査にも十分に協力していなかった理研が刑事告発を受けて態度を変えたとでも言うのか。
ならば、石川さん側の参考人としてCDBの関係者に捜査に協力するように便宜を図るべきではないか。
兵庫県警が受理して捜査に着手するかどうかはまだ不明であるが、要は関係者の証言、容疑に関わる資料が入手出来るかどうかだ。理研が捜査に全面協力すれば真実追究の可能性が出てくるのだ。
もし、兵庫県警が受理しなければ真実は闇へと消えていく。今回のSTAP細胞疑惑は、コピペ、捏造、改ざんは科学者としてやってはいけない事だが、「知らぬ存ぜぬ」で責任逃れも出来ることを教えたことになる。
こんな結果になって欲しくない。
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