テクノロジーによるイノベーションが導く社会はどんな社会か、社会変革から国民を守る「テクノ社会主義」とでもいう理論が今年台頭してくるのだろうか。
ドライブの車中で教員をしている娘が「子ども達に「どんな職業に就きたいか」と問うことが出来なくなってきた」という。今の仕事が数年後にどうなっているのか分からないのだ。
AI,IoTテクノロジーの進歩で社会や生活が変わると専門家は主張し、今にも大変な事になると強調する。
経済学では「衰退する産業から発展する産業に労働力は移動する」と簡単に教えられたが、その通りには行かない。
高度の技術が必要になり学校の教育も変わってくるだろうし、そういう教育を受けられない国民、能力を持たない国民はどうなっていくのか。恐らく「落ちこぼれ」になる。政権は財源に乏しい「教育の無償化」を提唱するが効果があるのか。
「働き方改革」も時間の問題とともに風土の問題もある。風土を忘れた改革など効果がない。当然のことながら裏では違反が横行しているようだ。
企業家と労働者の関係はどうなるか。企業は利益が最大になるように行動するのは当然としても「持たざる労働者」をどう守っていけば良いのか。
「テクノ社会主義」とでも言う考え方を早く導入しなければ社会全体が不安になってくるのではないか。
いち早くこの種の問題に取り組むリベラル派が人気を博してくるのは見えている。
(註)「テクノ社会主義」:「デジタルエコノミーは如何にして道を誤るか」21ページ 東洋経済新報社 2017.11.2
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