国会の憲法論議に参加を渋る野党、そりゃそうだろう参加すれば数で押し切られて自民党案に賛成させられた格好になる。野党は相変わらず安保法制、憲法改正で再々編成も難しく右往左往している。一方安倍政権、与党は国会での憲法審議を進めて国民投票まで持っていきたいようだ。
憲法改正特に9条改正は国家観にも影響し容易に自民党など与党案に賛成出来る内容ではない。
最近の朝日新聞世論調査でも安倍政権の改憲への姿勢を評価する(41%)、評価しない(42%)が拮抗するが、改憲を優先的に取り組むべき課題ではなく(54%)、安倍政権の下での憲法9条改正は反対という(46%)。
安倍政権を信用していないのだ。
野党も国会で憲法改正審議に参加しても改正点に異議を言い、対案を出したところで数で反対され押し切られるのは目に見えている。野党にとっては審議に参加すること自体が危険なのだ。
一方で、与党は野党も参加して審議した結果だと胸を張って自案を国民に示すことになる。
野党の衝撃は大きい。主張が聞き入れられなかったと執行部は批判されゴタゴタ続きだ。
自民党の船田さんがテレビのインタビューで「どうすれば改正に反対できるのか」と聞かれたとき、「国会内外で騒ぐこと」と答えていた。あの安保騒動の再来か。しかし、今学生はノンポリだ。そんなエネルギーなど持っていない。
先日なくなった野中広務さんが「戦争を経験し生き残った者にとっては憲法改正は反対だ」と事ある毎に言及していたことが思い出される。
最高裁も憲法の精神を守っているのか。時の政権に組みして違憲判断を示さない弱腰は法の番人としても失格だ。
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