2018年1月29日月曜日

本白根山噴火:数千年の眠りから覚めた活火山か

本白根山噴火後 2018.1.30 朝日新聞
本白根山が突然噴火した。水蒸気爆発らしい。数千年の眠りから覚めた活火山だ。今回の大雪で我が家も30cmの積雪を記録、除雪してホットしていたときにテレビで本白根山の噴火を知った。当然に湯釜付近で噴火したのかと思ったら違った。

テレビ画面を見ると、右方から黒い噴煙が広がり山の斜面の積雪から雪が舞い上がっている。雪崩でも発生したのかと思ったら噴火に伴う噴石が雪面に落ちて雪が舞い上がっていたのだ。

驚いたことに近くのゲレンデではスキー客が動いているし、ゴンドラも動いていた。しかし噴石による死傷者が出たのだ。噴火口が余りにもレジャー客に近かったのだ。

火口は1500年前に噴火したと思われる火口の近くだが、噴火後複数の火口が見つかっている。

専門家は「想定外」と言っていたが、いつものように不意打ちを食らったことになる。悪いことに白根山を本命とみて観測していたのだが、ほんの近くにある本白根山が噴火した。だからノーマークだったようだが、どうしてこうも近くにある活火山同士が違う動きをするのか。地下構造はつながっていると思うのだが噴火の動きが異なっている。

先に箱根山が噴火したときに近くの富士山にも異常が出るのではないかと思ったが何のことはなかった。過去の資料を読んでも富士山が噴火したときに箱根山も噴火の兆しはない。噴火周期もマチマチで富士山は300年?、箱根山はもっと長かったと思う。

白根山は最近では1982年に湯釜付近で水蒸気噴火を起こしているが本白根山は3000年前の噴火でできた火砕丘列だ。

前兆もなかったと言うが3000年前に噴火したのだから記録はない。特性も分からない。研究者にとっては手も足も出なかった。

おまけにこう言う環境は観光地、レジャー産業がはやる。何処でもそうだが緊急事態への対応、避難計画作成作業は遅れる。行政は風評被害を心配するが、活火山を抱えている観光地は「想定外」があってはいけない。

研究者に頼らず、地域住民の異常に対する感覚を磨くことだ。観光客も当然だ。遊びに行く土地がどんな土地なのかは知っておくべきだ。有珠山噴火でも死傷者を出さずに全員避難することができたというが、異常の発見は住民の指摘だったようだ。その指摘を受け研究者が活躍した結果なのだ。

巨大地震の前には必ず内陸部での地震、火山噴火があると専門家は警告するが本白根山噴火もその兆候の1つか。

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