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2011年1月12日水曜日

小沢さんは、民主党にとって敵か、味方か

今の民主党にとって究極の「問い」である「小沢さんは敵か、味方か」の質問が両院議員総会で出た。
答えは簡単だ。「民主党がどういう政党を目指しているか」により敵であったり、味方であったりする。

小沢問題の処理に当たる執行部と、それに異を唱える小沢系と言われている人達の間で見にくい抗争が繰り広げられているが、問われるのは民主党議員一人一人の政治哲学だ。

「クリーンで開かれた政治」を目指す政党にあっては、「政治とカネ」の根深い問題をかかえ、気に入らない者は遠ざける強権政治をする小沢さんの存在は障害になる(敵とまで言えるかどうかは疑問だが)。

一方、少々のダーデイーさには目をつぶり、強力な(?)リーダーシップと国民に約束したことは守る政党を目指すのであれば味方のはずだ。

先のマニフェストの原点に帰ることを重要視する議員は、小沢さんの手腕に期待するのだろうが、約2年間の政権を経験に実態を知った今、マニフェストの見直しが必要とする議員は、執行部を支持する。

小沢支持グループは、「政治とカネ」問題での小沢さんの政治資金規正法違反事件は、「法の何処に違反するのか」と強弁し、党内抗争をやっているときではないと執行部を批判する

でも、何故「国会で、法に違反することはやっていないことを説明すべきだ」と進言しないのか。

一度約束したマニフェストは実行すると言うのであれば、財源を含めた実施方法を国民に示すべきではないのか。予算の根本的な組み替えが出来ていないのであれば、どうして具体策が出せないのか。今の小沢支持グループの主張には納得がいかない。

先の地方選での惨敗、内閣支持率の下落の責任を総括することは当然であるにしても、春の統一地方選に向けての戦略も見えてこない。

2010年9月17日金曜日

民主党よ 古い体質の政治から決別を


民主党員は、代表選でのあの熱気(?)を忘れたのか。両陣営共に「国民のためにがんばろう」と気勢を上げた。菅さんは民主党の原点を「世の不条理との闘い」と結党時を省み、小沢さんに至っては「今日の危機的状況を見て、今政治を変えなければ間に合わない」と言い切った。

ところが、代表選が終わった後の民主党は挙党態勢どころか、相変わらずの権力闘争の様相を呈している。菅さんが言う412人内閣で全員でやろう所ではない。

野党が烏合して政権交代を目指し、打倒自民党で結束した民主党だ。政権に就くと甘い汁を求めて権力闘争が絶えない。

こんな政党に政権を託して良いのか。民意と乖離した民主党に失望感が強い。菅さんが選ばれたのも、政策オンチと揶揄されながらも「悪さ加減の少ない」基準で考えた結果だ。

民主党の悩みの種、「小沢さんをどう処するか」に多くのエネルギーを使わなければならない民主党に古い体質の政治が健在であることが分かる。「クリーンで開かれた新しい政治」など雲の上だ。

当の小沢さんも、自分自身の処し方に何らコメントせずダンマリを続け、側近が忖度しコメントする小沢流政治が続く。こんな人が総理になったらとかえって敗北にホットする。

「今政治を変えなければ」と主張するのであれば、まず自分の立ち位置を明確にし、不満ならば離党し、民主党内を整合しなければ変革など期待できない。

古い体質の政治と決別し、次世代に継ぐことの出来る政治を構築していって欲しいものだ。

2010年9月7日火曜日

代表選後の民主党:大差の勝敗で安定、僅差では不安定か

政治手法、政策へ向けたプロセスの異なる菅、小沢の激しい選挙戦の後の軋轢が心配される。小沢さんが勝った場合、あるいは小沢さんが僅差で敗れた場合の民主党内は非常に不安定だろう。

小沢さんが僅差で負けた場合、復権に向けて人事面でゴタゴタする。離党し民主党が整合されることが望ましいと見ていたが、民主党が政権党である以上、負けても離党はないだろう。離党し再び政権の座に就くことはほとんど不可能だから。

民主党が安定を保てるのは、菅さんが大差で勝つことだ。そうすれば小沢支持派は、しばらくは黙り込むだろう。

マニフェストの原点回帰か見直しかが大きな争点になっている。

先の衆院選でのマニフェストで、どうして小沢さんの主張する政策プロセスが検討されなかったのか。幹事長だった鳩山政権で、何故議論されなかったのか。あの時は、政策は政府の仕事と割り切る小沢さんには賛成できない。

鳩山、小沢さんが責任を取って辞任した後の菅政権で、現実問題から見直しがされると、今度は小沢さんは激しき批判し、国民との約束を守らなくてどうするんだと言う。

今回の代表選での小沢さんの政策を聞いていると、説得力もあり賛同すべき面もある。しかし、その政策に向けたプロセスは実効性のあるモノかどうか確信が持てない。

菅さんの政策は、現実問題として議論されたものであり、不安は少ないが、その効果の大きな期待は出来ない。しかし小沢さんの主張には、「やってみる価値はあるのでは」と思うこともある。

「効果の程は、余り期待できない政策」か「効果は未知数であるが、やってみる価値はありそうな政策」のどちらを選ぶかにある。

民主党員は、冷静に判断することだ。小沢さんの選挙手法に迷わされては行けない。

菅さんとの街頭演説会では、大いに熱弁を振るうが、テレビ出演では笑顔も、そろそろ限界に近いのかTBSのNEWS23クロスでは、不機嫌そうだった。「政治とカネ」の問題など質問に不愉快そうだった。

作られた選挙戦術は、直ぐほころびる。以前の民主党の代表選で菅さんと戦ったとき、「私こそ変わらなければなりません」と演説し劣勢をひっくり返したことがある。しかし、小沢さんは何ら変わらず、政治改革で良いことは言うが古い体質の政治手法をひっさげていたことが明らかになっている。

小沢さんが勝った場合、ゴタゴタは続くだろう。しかし大差で負けたときは、清く去るべきである。小沢さんがいる限りどうしてもマイナスイメージ付きまとい、「小沢vs反小沢」の構図で政界が語られやすい。

「脱小沢」が、これからの政治を変える時のポイントだ。

2010年2月5日金曜日

今の民主党にNO!


小沢さんの土地取引の原資疑惑は、「嫌疑不十分」で小沢さんは不起訴になったが、秘書ら3人は虚偽記載で起訴になった。検察の捜査手法に異を唱える人もいるが、自民党から引きずってきた金権体質の小沢さんの政治活動、政治資金改革の必要性を説きながら自ら疑わしい行動をしてことにメスが入ったことには意義がある。

検察の説明責任を求める人達は「何故、検察の記者会見にテレビなどを入れなかったのか」というが、東京地検はNO2の次長と特捜部長の2人が、1時間以上にわたって会見している。顔が映らなかったからと言って何の問題があるのか。3人の公判で明らかになっていくことだ。

検察も「100%有罪に出来るかどうか」が起訴か不起訴かの判断のポイントになったと言う。朝日新聞によると「報告書は、小沢先生の了解を得て提出した」という石川さんの供述をどう見るかで検察は割れたようだが、その了解内容が疑わしいらしい。

兎に角、今回の市民団体からの告発である政治資金規正法違反の共犯では、小沢さんは不起訴らしいが、市民団体は検察審査会に不服申し立てをするという。2回「起訴相当」の判断が出ると、強制的に起訴されることになる。

今後も機会ある毎に、小沢さんの金権政治が報じられることになる。その度に政権トップ2人のダーテイーさが浮き彫りになり、民主党のイメージは落ちる一方だ。

検察の不起訴処分を受けて、民主党内には「一区切り出来た」「小沢さんの潔白が証明できた」「幹事長を辞任する理由がない」等という小沢側の議員がいる一方で、「政治的、道徳的責任がある」「世論によっては辞任もあり得る」とか「辞任すべきだ」という反小沢側の発言もある。

 小沢さんは「総理から指名された幹事長を続投する」と言うし、鳩山さんは「幹事長続投は当然」とのスタンスだ。

 小沢さんは、秘書らの起訴に当たって「監督責任は私にある」と言及しているが、その責任をどうとるつもりなのか。鳩山さんは「小沢さんの監督責任」をどう考えているのか。自らも母親からの巨額な献金問題があり、その責任については、同じように背負っているのだ。

 不甲斐ない2人が率いる民主党に期待できるのか。
 大幅な税収減で選挙前に掲げたマニフェストを実現しようと思うと、大きな赤字財政に突き進まなければならない。子供手当の支給も赤字財政の要因になるが、鳩山さんは満額支給に拘る。民主党のマニフェスト実現は、選挙前とは事情が大きく変わっているのだ。

 衆議院では、民主党が圧倒的多数を占めているが、「政治とカネ」の問題での自浄作用は機能しない。野党自民党が要求している小沢さんの参考人招致、証人喚問がどうなるか、石川議員の辞職勧告決議案の取り扱いでは、民主党の自浄能力が問われる。

どの政党が与党、野党になっても国会の自浄能力は極めて低い。本人がその気にならない限り、可能性は皆無なのだ。

当然のことながら、最後は国民の判断だ。

すぐ結果の出る長崎県知事選、今夏の参議院選、そして要所要所で実施されるメデイアによる世論調査だ。

その前に民主党自身がどういう自浄能力を発揮できるかだ。

2010年1月23日土曜日

マイナスイメージが増殖する民主党


今、若手国会議員が明暗を分けている。
 自民党の小泉進次郎さんは、新人議員でありながら、自民党総裁選合同会見で質問にたち「理想とする政治家は誰か」と問いかけた。先日の予算委員会では、フリップをかざす裏方の役にも徹している。テレビ画面で3回ほど「自由があるのが自由民主党、自由がないのが民主党」と民主党内の自由な発言がないのを揶揄していたが言い得て妙だった。自民党が将来を期待する新人議員であることは分かる。

 一方、民主党の石川さんは、小沢さんの政治資金問題で虚偽記載の張本人になってしまった。確か当選初期には、高額の議員宿舎に入るより、ビジネスホテルに泊まって週末選挙区を往復する方が安いと言っていた新人議員だ。小沢さんの秘書になったのが不運の始まりだったのか。

 それにしても、政権トップ2人が、共に政治資金疑惑を抱えての政権維持は異常な状態であることは明らかだ。小沢さんは、秘書らの逮捕で「検察と戦う」と宣戦布告し、鳩山さんも同志として理解を示したが、検察組織を相手に戦うのでなく、問題は政治資金規正法での虚偽記載、不記載容疑の有無をめぐり対決するのではないか。

 その政治資金規正法を、修正申告すれば片づくと2人は安易に解釈している。しかしこれは間違いだ。議員の公明正大な政治活動を国民の監視下におく民主主義国家では重要な法で、それに違反している疑いがあり、禁固刑をもって処罰することも出来るのだ。

 民主党も野党時代に比べて、あらゆる面で歯切れが悪い。

 野党時代は「政治とカネ」の問題では、「秘書のやったことは議員の責任」「私だったらバッジを外す」と言いながら、自分のことになると「私腹を肥やした訳でない」と責任逃れする鳩山さん。「なんら意図的に法律に触れることはやっていない」と訴える小沢さん。

 いろんな意見が党内で活発だったが、実力者小沢さんの献金疑惑では、報復を恐れて口をつむぐ。小泉さんが、「自由のないのが民主党」といったことは当てはまる。

 総理や閣僚の軽い発言も問題だ。指揮権発動共受け取れる発言、メデイアア批判ともとれる総務相発言など、改めて撤回されたり、釈明される誤解を生む発言は、政権与党の自覚に欠ける。

 今の民主党は「大政翼賛会の様相だ」と指摘され反論する鳩山さんだが、「捜査の行方を静かに見守る」、持ち上がってきた「可視化法案を時期尚早」と言うのがやっとだった。

 大事な国会審議も、「政治とカネ」の問題の目処が立たない限り、身のある審議は期待できないようだ。

 ところが不思議なことに、鳩山政権の支持率は降下するものも、民主党の支持率はまだ高い。自民党を大きく引き離している。

 国民はまだ民主党に期待しているのであれば、早めに鳩山総理、小沢幹事長は退き、新しい政権で国民の期待に応えるべきだ。小沢さんが抜けた後を心配する向きもあるだろうが、イメージ・チェンジしか今の民主党の起死回生の道はない。

2010年1月20日水曜日

この民主党が、本当に国民が期待した政党なのか


小沢さんの土地取引疑惑事件で危機に立つ民主党は、情報操作があるのではないかとメデイア、検察批判を強め、「検察捜査の問題点を追求する会」のようなものまで立ち上げた。

 自分の選挙のことなどがあって民主党は村越さんをのぞいて、誰も小沢批判をせず、ダンマリ戦術を決め込んでいる。野党時代はいろんな意見が続出していた政党とは思えない変わり身である。

 国会の代表質問も当然のことながら、鳩山、小沢さんの「政治とカネ」の問題が大きく取り上げられた。政治姿勢を問うのは当たり前のことである。

 ところが、鳩山総理の答弁は「民主党代表としての答弁」に終始し、私達の代表である日本の総理としての品格が全くない。これだけの疑念が出てきて、国民の90%近い人が「納得できない」と言っているのだから、もっと他の答弁の仕方があったのではないか。

 野党の自民党から「これでは、大政翼賛会だ」という意見が飛び出すのもうなずける。

 しかし、ここに来て、反響の大きさに驚いたのか、泥沼に入り込むのを避けたかったのか、疑惑が持たれている資金繰りに説明がつく目処が付いたのか、小沢さんは検察の任意聴取に応じることにしたらしい。国会も開会し逮捕される心配がなくなったことも一因ではないか。

 これ程までに、大きな問題にしたのは小沢さん自らの姿勢にある。任意聴取にすんなり応じていれば、もっと違った展開になっていたのではないかとも思う。

 あれほど、野党時代は「政治とカネ」の問題で、追求の声を上げていた民主党がどうしてこんな体たらくになったのか。

 鳩山さんは「秘書の責任は政治家の責任」「私だったらバッジを外す」とまで言っていた
が、自分の疑惑については「検察の捜査で、自分の関与はなかったことが証明されているものと思う」と答弁し、小沢さんに「どうぞ戦ってください」と言った真意は「日本の政治の変革に向かって共に戦うことを了とした」という。

 今の状態は、悪い方向への変革になっていないか。

 国民は、こんな政党をフレッシュと考え、政権を託したのか。何故か自民党議員の発言に「真っ当さ」を感じる。

2009年10月8日木曜日

役員を組合出身者で固めた小沢民主党を支持できるか


民主党の運営を任された小沢さんが、やっと役員人事を発表した。政府に入れなかった民主党議員にとっては、やきもきしながら待っていたのだろう。しかし、蓋を開けて見ると、組合出身者を重用した、来年の参議院選対策だった。

 恐らく支持母体である組合員の支持を得て、参議院で過半数を確保する小沢戦術なのだろう。

 政府は中堅の論客でしめて政策を推進し、党は両院で過半数を確保して安定政権を目指すのだろうが、何やら政府は鳩山、菅、岡田さんを軸とする民主党、党は小沢、石井さんの自民党と輿石さんはじめとする組合出身の旧社会党の形態を露わにしてきた。

 しかし、こんな党で今後支持を得続けることが出来るのだろうか。

 今回の民主党の政権奪取は、小沢さんの選挙戦術で勝ったと言われているが、きっかけは野党時代の長妻さんの年金問題の掘り起こしで自民党政権での不正を暴いたことであったし、その後に続く自民党政権への不信が政権交代の機運を作っていった。

 今回の衆院選では、多くの無党派層も民主党支持に移ったのだろうが、組合組織に属する人がどの程度貢献しているのか分からない。しかし、こんな党組織で、また無党派層の支持を得て、議席を確保できるかどうか。

 民主党内でも不満が噴出しそうだという。

 民主党では、政策は政府が推進し、法案立案などは幹事長室がやるという。政府に入れず、党役員にもなれなかった者は「何をすればいいんだ」と言うことになる。しかし、それはある程度中堅の実力(?)のある人の言い分なのだ。

 多くの議員は、各委員会に所属し、法案や制度の審議をするのだから、しっかり勉強して「国民のため」の政治をやってくれればよいのだ。

 民主党がぶち上げた政策、政策を推進する組織、党運営で今軋みが出てきている。これから臨時国会が開かれると、自民党からの追求で、あちこちで不整合な面が露呈し、政権を委ねることに不安が出てくることだろう。

 福田政権の時、自民党との連立構想が民主党内で拒否された時、当時の小沢代表が「今の民主党に政権を担当する能力はない」と言い切った事が、今回証明されるのだろうか。

 鳩山さんも政府は自分、党は小沢さんの役割分担を明白にするのも良いが、それだけでは、国民の支持は継続しない。

2009年9月7日月曜日

国民が民主党を見限るとき


民主党政権が右往左往している。一気に人事を発表すると言いながら、小出しの人事発令、なかなか読みにくい政権運用で要になる国家戦略局、連立政策のための社民党、国民新党との党首協議会などの構想、そして幹事長の小沢さんの存在に対する根強い不信感など民主党の先行きに不安を感じざるを得ない。

 それに、今回当選した民主党新人候補者の資質の問題は、直ぐに戦力として期待できず、国会議員教育は民主党の大きな課題に上げられている。

 さらには、民主党の大命題は「ムダの排除、予算を根本的に組み替える」ことであるが、経済効果を早く出すためか、駆け込み執行なのか、補正予算の多くは既に執行されているらしい。取り戻しが可能かどうかを検討するというのだから先が思いやられる。

 国民が期待した政権交代、民主党がやろうとしている政治改革は、言ってみれば大変革であり、国民を味方に付けなければ、ほとんど不可能である。

 今後は恐らく、事ある毎に民主党マニフェストとの整合性が攻撃課題になり、野党やメデイア、政治評論家は批判を繰り出し、そうなれば民主党政権は早晩行きづまる。その時、国民は我慢するか、民主党を見切るか。

 民主党が国民の支持を失う時とは、どんな時か

 一番考えられるのは、政治判断が国民の目線からかけ離れだしたときだ。
 政治では、大きな課題から小さな課題までその時、その時判断しなければならないが、その時官僚の情報、アドバイスに偏ると判断を誤る危険がある。「国民の目線」からかけ離れてくると、「やっぱり民主党もダメか」と言うことになる。
国民の支持を得るのは大変であるが、支持を失うのはアッと言う間だ。

政策実行に多数の機関が絡んでくるようになると、意見の一致が不可能になり、政権が瓦解することになる。

 官邸では、国家戦略局を中心に「官僚主導から政治主導」へと方向転換しようとしていることは賛成だ。しかし、参議院での議席数のことを考え社民党とか国民新党との連立が必要なために、協議会を作るという。社民党は国家戦略局への参加を希望しているとも言われている。何やらあの細川政権で政策不一致による政権瓦解の原因になった8党派による協議会(?)の存在が思い出される。
 国家戦略局が、政治主導へ向け激しく官僚と戦っているときに、官僚はこの協議会に擦り寄ってきて官僚主導を目指そうとする。官邸が党に負けるときが民主党政権の瓦解の時だ。細川政権の二の舞になるのだ。

 皆が心配している二重権力構造であるが、小沢さんの今までの政治行動からして、政権が行き詰まる事は十分可能性がある。一部の政治評論家は細川政権の時の「あの失敗」は反省しているはずだと言うが、小沢さん本人は「あの件」に関してなにもコメントしていない。

 鳩山さん、小沢さんの2トップの政治資金規正法違反事案は、民主党のアキレス腱だ。

 小沢さんの政治と金の問題は、裁判所も認める案件もあり、払拭するのはむずかしい。入閣すると矢面に立たされるのは目に見えているので党の仕事に専念するのだろうが、政権政党の幹事長だ。証人喚問するなどして徹底的な糾明が必要だ。「知らなかった」、「何もしていない」で斡旋収賄罪適用を回避するなど、国民感情からして理解できない。

 一方の鳩山さんも説明責任は尽くしたというし、世論調査でも60%は「納得する」という。でも何も分からないのが本当だ。考えてみれば脱税行為とも受け取れる。クリーンな政党には馴染まない。

 野党の自民党は、今はショックの余り消沈しているが、政治資金規正法の見直しは必要だ。「政治と金」の問題を議論する中で、2人の責任を追及する手もある。そして国民が納得できなければ、鳩山政権は終わりだ。

 鳩山さんがダメなら、岡田さん、菅さんがいるので、人材には事欠かないが、小沢さんをいれ2人の責任問題では民主党政権は持たないだろう。

 その時が2年先か、4年先か分からないが、野党自民党がどうなっているかだ。立ち直るにしても核となる人材がいない。強力な支持基盤がみつからなければ自民党は解党しているだろう。地方によっては、自民党議員が欠けた県もあるらしい。本当に小泉さんの「
 自民党をぶっ壊す」公約が実現したことになる。

 健全な二大政党制を築くには、健全な野党が必要だ。自民党を立ち直らせるか、他の政党を作れるかは国民の課題になる。民主党を見捨てるときは、野党が健在でなければ、国政は崩壊し、国民生活は大混乱になる。

民主党政権を長持ちさせるためには、メデイアも民主党が国民の目線に反する判断をする時は厳しく批判し、その姿勢を正すことだ。民主党員は官僚に負けないようにしっかり勉強し、党の方針に拘らず自分の判断で行動する勇気を持つべきである。

2009年8月31日月曜日

奢るな民主 この議席数は民意を反映していないのでは(1)


圧倒的な民主圧勝で、今回の政権選択選挙は終わったが、果たしてそうだろうか。

 いつも思う事ではあるが、有権者の民意と議席数があっていない。

 前回の小泉政権での「郵政民営化」を問う選挙では、自民党が296議席をとり圧勝、その後の自民党政権の傲慢な政局運営が始まった。

 ところが、本当に国民の民意はどうだったのか。
小選挙区で国民の民意を、自民・公明の獲得票数を「郵政民営化賛成」に、その他の野党の獲得票数を「郵政民営化反対」で計算してみたら、賛成49%、反対51%で郵政民営化反対の民意であった。大体において、半々の意見だったと言っていい。ところが、議席数にすると、61%もの獲得数になるのだ。

今回「政権交代」を掲げた総選挙ではどうだったのか。8月31日の新聞報道での当選者数を見ると、自・公140人(30%)、民主その他334人(70%)になる。

本当に民意を反映しているのか。まだ確定していないところもあるので、正式には明日の結果を見てみないと分からないが、東京ブロックと四国ブロックで、検討してきた。

 東京ブロックの場合
「政権維持」を訴える自民・公明の獲得票数は42%、「政権交代」を訴える民主・その他の獲得票数は58%になるが、実際の小選挙区での獲得議席数は自民・公明4人(15%)、民主・その他は21人(85%)で、圧倒的に民主党に有利になっている。

 一方、比例区で見ると、自・公獲得票数36%、民主・その他で64%。比例区での当選者数は自・公7人(41%)、民主・その他10人(59%)でこちらは民意に則った議員数に近くなっている。

 地方はどうか。 四国ブロックを見てみた。
 小選挙区では、自民・公明の獲得票数は40%、民主・その他は43%と五分五分だ。獲得議席数は自民・公明8人、民主・その他5人で民主党が不利になっている。比例区で見ると、3人、3人でこちらは民意とあっている。

 比例区であうのは当然として、大都市近郊での小選挙区は民意にあっていない気がする。明日の最終獲得数の結果を見て、改めて検討してみたい。
 しかし、小泉さんや小沢さんのようなカリスマ政治家の選挙戦術で、民意と大きく違う議席数の獲得が可能になる選挙は考え直す必要がある。こんな事をして二大政党による政権選択など恐ろしい気がする。

 民主党は怖さを自覚すべきだ。

2009年8月23日日曜日

「模倣」「なだれ現象」で民主党圧勝なるか


社会科学の分野で、人間の行動を予測して社会がどう動くかを研究している報文、書籍が多い。その中で「模倣」、「なだれ現象」は故人の行動を理解するのに理にかなっている戦略なのだそうだ。

 人間という者は、自分のやり方、生き方を自分で決めると考えているが、本当は他人を観察し、「模倣」するものだそうだ。それが集団で生活する場合に、役立ち理にかなっていると言われる。

 そして、何かの出来事に集団がどう反応するか考える場合でも、個人にとって「考えられる利益が損失を上回っているかどうか」つまり、損益のバランスと他人の行動や人数を考慮して行動を決めるらしい。これが往々にして「社会的なだれ現象」を起こすらしい。

 今、投票を目前に日本社会は民主党圧勝へなだれ込もうとしている。

 今回の選挙では、マニフェストが異常なまでにもてはやされている。投票に当たってマニフェストを程度の差はあれ、参考にする人が、およそ70%もいるのだ。

 しかし本当にそうなのかなと疑問に思う。多義にわたる政策に財源を考えると、その実効性に疑問符がつく。民主党の高速道路の(段階的)無料化一つをとってみても、最初に無料化可能の政策を打ち出したコンサルタント会社社長と日本道路公団民営化を推進した委員との見解は全く合わないのだ。お互いに誤解していると主張し合う。

 皆がマニフェストを参考にすると言うし、メデイアもマニフェストの検証に余念がない。ここはやっぱりマニフェストを読んでみた方が無難だと思うようになる。実際に街頭運動をやっている運動員に聞くと、マニフェストをもらいに近寄る人が多いという。

 少しでもマニフェストを見て投票に行こうとする傾向は良いことだ。

 一方、政権交代はどうなのか。自民党の長期政権、構造改革の弊害が顕在化してきた。ここは政権交代して政治のやり方を含めて根本的な見直しが必要だと思うのは当然だ。

 政権交代を誰が何時、言い始めたか覚えていないが、十数年前から政治改革が叫ばれているのだから、その頃だろう。細川政権など非自民の政権が出来、期待も大きかったが、つまらない金の問題で失脚するに至った。政治不信は国民に根深い傷をのこした。

 若者まで燃え上がった小泉構造改革は、国民に痛みだけを押しつける結果になった。今、引き続き構造改革を訴えるのは、自民党のほんの一部担ってしまい、 自民党も行き過ぎた市場原理主義はまちがいだったことを認めて(?)、構造改革からの脱却を目指した政策に転換した。「若者に希望を、高齢者には安心を 責任力ある自民党」を訴えている。

 ここは政権を交代して、新しい社会の構築を目指した方が良いとかんがえるのも当然だ。

 しかし、民主党は政権担当能力では未知数であり、不安もあるが、期待が大きい。マニフェストでも意欲が伝わってくる。

 一方、自民党は「麻生で行く」を狙っているが、麻生さんでは勝てないことが分かっており、心許ない。麻生さんは遊説で群馬に来たが、東毛の館林、伊勢崎だった。前橋、高崎でやるのが普通であるが、お呼びではなかったようだ。自民党県連に聞いてみると、予定はないと言う。

 国民は、未知数でありながら民主党に対して大きな賭けに出たのだ。麻生自民党より、鳩山民主党の方がマシなのだ。新聞報道によると、民主党は300議席に迫る圧勝にむけ雪崩現象を起こしている。

 私も無党派層の一人であるが、選挙には必ず行っている。今回も必ず行くつもりでいる。民主党に圧勝させて良いのか迷っているが、麻生さんに託して良いのかも迷う。自公が過半数とれば、麻生継投なのか。

2009年5月18日月曜日

民主党の困惑は、両院議員総会の「異議あり」から始まる

民主党は「本当の民主主義を目指す」と言うが、今回の代表選へ向けた小沢剛腕が民主党の手法なのか。
 「異議あり」を無視した両院議員総会の運営に「開かれた党」などのイメージは感じない。
 鳩山さんは「小沢さんの傀儡」発言に顔色を変えて反論するが、重要ポストの代表代行(選挙担当)にあてることで、傀儡である本音が見え隠れする。
 岡田さんは頑固一徹で今後の党運営に不安を呈する人も多く、野党共闘にも危惧する見方もあるが、小泉さんように圧倒的な国民の人気でそれも払拭出来る。
 鳩山さんが、最終的には判断するだろうが、小沢さんの存在は善し悪しを問わず鳩山民主党のアキレス腱であることに間違いない。
 
 今回の民主党新人事発表時、小沢さんは神妙な顔で「鳩山代表の元で・・・」と挨拶したが、見ていて違和感がした。
 何故、小沢さんは選挙に強いと見られているのか。
 連合会長と選挙区を回ったり、ドブ板作戦を強要していることは、昔の自民党と社会党のやり方をミックスした戦術である。そして財源を後回しにし、国民受けする政策をぶち上げるやり方は政権を執って守れなかった時の反発は大きい。その時誰が責任をとるのか。
 
更に、小沢さんの西松建設違法献金問題に対して国民の約80%の人が、納得していないと言う世論調査が出ている。鳩山さんも「説明責任を」というと、「うんうん」と言うばかりで何ら進展しないとテレビ報道で発言していた。
 辞任記者会見で、「離党或いは議員辞職しないのか」との質問に「一点のやましいところはない」と反論していたが、ならば説明責任を果たせるのではないかと誰だって思う。しかし、果たせないのは何かがあるのだ。

 まだ、第一秘書は釈放されていない。公共事業との関わりで捜査中なのだろう。
 小沢さんの事務所には「金庫番」がいないらしい。元秘書で衆議院議員がテレビで発言し、小沢さんも「家には金庫番はいない」と追認していた。金銭の収支はオープンにしているとでも訴えたかったのだろうが、逆に考えれば小沢さん自身が金庫番であると言うことだ。
 浄財の集金は皆が協力しているが、その使途は小沢さんしか分からないと言うことだ。
 
 民主党が政権を執りに行くには、小沢さん自身が「CHANGE」し、説明責任を果たすべきだ。


 次期総選挙では、麻生自民党政権の不人気で第一党になる可能性は強いが、徹底した「脱小沢」を進めない限り単独での政権政党の獲得は至難の業である。